マレーシアの首都クアラルンプールから北へ200km。
華僑が多く住む街ペラ州イポー。
19世紀に錫産業で繁栄し、イギリス統治時代のなごりを残すマレーシア第二の都市でもある。
国内では“美食の街”として知られ、クアラルンプールからは高速電車や車で2時間半ほどのため、日帰りでグルメを堪能しに出かけることも可能だ。
クアラルンプールへ向かう高速道路の出口からほど近いショップロット(商店街)のフェスティバルウォーク( Festival Walk)。
Zento Sushi(膳戸寿司)はここにある。
どちらかというとローカル向けの日本食レストランだ。
ローカルの嗜好に寄せながらも、味をローカライズしすぎない、マレーシアで人気が出やすい日本食レストランだ。
このタイプのレストランはとにかくメニュー数が多い。
Zentoもかなり種類があり、以前マラッカの日本食レストランのレポートで伝えた「Wazen(和膳)」のような感じである。
Zento Sushiはマレーシア半島東海岸を中心にEdo Ichi(江戸一)、Ichi Zen(一膳)、Azuma(東)といった系列日本食レストランを抱えるグループRight Potential Group Of Restaurants(Edoichi Group)のブランドの一つである。
クアラルンプールでも市内や近隣に店舗があることで知られている。
Zentoを訪れたのは今回で3回目。
以前とは違う変化に気づいた。
いわゆる「本日のおすすめ」という形で(おそらく日本から)空輸された時価の魚のメニューをグランドメニューとともに渡されたのだ。
イポーは最寄りの海から直線距離で50kmも離れた内陸都市である。
そこで空輸(Air Flown)の魚を扱っているいうことが、新鮮な魚や刺身を提供するというアピールになっているのではないだろうか。
ちなみにクアラルンプールの人気寿司店でも、築地からAir Flownの魚というキーワードはよく見かける。
Zento Sushiのもう一つの特徴は、席数の多さ。
200人近く入るのではないかと思われるほどだ。
ローカルの中間層で日本食を好むのは中華系マレーシア人であるが、彼らは家族だけではなく親戚や友人たちと共に外食をすることも多く、一度に10人近くの団体となることもある。
そのため、大人数で入店しやすいというのもポイントではないかと思う。
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