さて、同じアジア圏のASEANでは、バレンタインデーは行われているのでしょうか?
ASEAN地域の中でも発展が著しく、ヨーロッパの文化を取り入れているベトナム・タイ・シンガポール・マレーシアについて見ていきましょう。
■ベトナム
経済成長著しく、世界各国の企業が進出しているベトナムでは、ハロウィンやクリスマス、バレンタインといったさまざまな欧米文化を取り入れることが盛んなようです。
ベトナムのバレンタインデーはイギリス式。
男性から女性にプレゼントを贈ります。
イギリスと異なるのが、バラの花束だけでなくチョコレートを一緒にプレゼントすること。
ベトナムでラッキーナンバーとされている「9」にちなんで、99本のバラの花を送るロマンチックな男性もいるそうです。
■タイ
クリスマスやハロウィンなど、欧米文化を盛大に祝う習慣のあるタイですが、バレンタインデーはあまりメジャーではありません。
流行に敏感な若者たちが、積極的に楽しんでいるという印象です。
タイも男性から女性にプレゼントを贈ることが一般的。
ただし、恋人や夫婦などのカップル間で行われることがほとんです。
■シンガポール
東洋と西洋の融合する独特の雰囲気を持つ「プラナカン文化」など、独自のスタイルが築き上げられているシンガポール。
近年は西洋の文化も積極的に取り入れており、現在では、バレンタインデーは一大イベントになっています。
男性が豪華ディナーを予約したり、花束を彼女に送ったり……、日本のバブル時代のクリスマスを彷彿させるような演出(笑)を行うそうです。
■マレーシア
多民族国家のマレーシアでもバレンタインは有名です。
イスラム教徒であるマレー系民族が多いため、国教がイスラム教のマレーシアでは、バレンタインは異教徒のイベント。
イスラム教政策を監督するマレーシア・イスラム開発局が、バレンタインデーを祝うことは「不道徳な行為と同義」だと呼び掛けたこともあるのだとか。
とはいえ、国民の好奇心を抑えることは難しいようです。
ショッピングモールなどでは他国と変わらずバレンタインイベントの催し物があったり、男性から女性にバラの花束を渡したりと楽しんでいるようです。
ちなみに、バラの本数や色によって意味が異なるそうで、贈ろうと考えている男性は要注意です!
上述の4ヶ国以外でも、ミャンマーやフィリピンでは2m以上の大きいぬいぐるみを贈るそうです。
バレンタインデー当日は、ぬいぐるみとバラを購入できる露店がたくさん出店しています。
ASEAN各国でも、バレンタインデーは恋人のイベントとして楽しまれているようです。
ただ、その内容はさまざま。
欧米のように男性から女性へプレゼントを贈るなど、恋人や夫婦のイベントというニュアンスが強いようです。
いずれの国も、女性から男性へプレゼントを贈るということはありません。
ASEAN地域出身の恋人がいる男性は、相手の出身国の習慣をしっかりと確認することをおすすめします。
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