世界の眼鏡文化に新しい風を吹き込む株式会社オンデーズ。
前編、後編の二回に分けて、その魅力の理由、こだわりをたっぷりお届けします!
前編「株式会社オンデーズ 世界の眼鏡文化を改革!OWNDAYSの挑戦」(http://e-asean.net/3008)ではオンデーズ自身の海外展開についてお伝えさせていただきましたが、現在、同社がオンデーズの展開と共に力を入れていらっしゃるのが、
オンデーズの持つ、海外出店立地及び店舗運営ノウハウ、コネクションを武器に世界に誇るべき日本の企業を世界へ発信していくというもの。
今回、そんなオンデーズとタッグを組んだのは、ミシュランガイド東京2016で世界初となる星付き店(1つ星)を獲得したラーメン店「Japanese Soba Noodles蔦」。
ラーメン店として世界初の快挙を成し遂げ、ラーメン界、世界中のミシュランガイド読者を驚かせた同店とオンデーズの世界への挑戦について余すところなく教えていただきました!
はい。
オンデーズ以外に他企業の海外進出支援もしています。
どちらもシンガポールになりますが、11/6に「ミシュランガイド東京2016」で世界初の星付き店(1つ星)となったラーメン店「Japanese Soba Noodles 蔦」(本店所在地:東京都豊島区、店主:大西祐貴)が「Pacific Plaza」にオープンしました。
こちらは当社とのジョイントベンチャーであり出資、支援をさせていただいております。
ストレッチ国内最大手「Dr.ストレッチ」を展開する株式会社フュービック(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:黒川 将大)も、海外展開の母体となる持株会社FUBIC SINGAPORE PTE. LTD.をシンガポールに設立していらして、そちらの展開に対しても出資、支援をさせていただいております。
こちらもシンガポールのサンテックシティモールに現在1号店があります。
2号店目も2016年12月にオープン予定です。(取材時)
オンデーズの展開を進めていくなかで、開拓した海外出店立地や店舗運営のノウハウなどが社内で蓄積されていくようになりました。
自社の進出でインフラを持っているのがやはり強かったです。
海外で店舗運営していくなかで、かなり下地ができてきていました。
オペレーションのノウハウや、デベロッパーとのコネクションも生まれてきてこれを自社だけで使っていたのではもったいないのでは、という話が持ち上がることが多くなってきたんです。
ありがたいことに「オンデーズさんに是非!」と誘致いただくことも増えてきたところでした。
オンデーズの店舗を海外で運営、展開していくことで、お取引先等とも関係性が強くなってきて
「こういう面白いものがありますよ?」
「こういうものを手掛けてみては?」
といった感じに色々ご紹介もいただくようになり、海外での大枠としての規模が大きくなっていることを感じました。
これをなんとか生かせないものかと社内で議題にあがり、そこで当社の理念と合致する、日本が世界に誇るべき企業、業態の海外展開を支援していこう、と他社支援をしていくことに決定しました。
我々はもう本当に毎日、それこそ365日マーケティングリサーチしているんです。
世界中の商業施設をまわって、常にアンテナを張り巡らせています。
蔦の噂は以前から耳にしていて、注目していたのですが、世界で初めてラーメンでミシュランの星付き店になられて、本当に衝撃的でした。
ミシュランでラーメン店、しかも客単価1000円以下の店で星を取るなんて考えられないことでしたので。
ちょうど海外へ発信できる業態を探していたところで、
「これしかない!」とこちらからオファーさせていただきました。
いや、店主の大西さんのところに通わせていただきました。
いえ、店舗ももちろんですが、基本的にはラボに通っていました。
ええ、ラボです。 大西さんのラボ、ラーメンの研究室ですね。
大西さんは本当にラーメンに対して真摯な方で、ラーメンに生涯を捧げていらっしゃるので。
店舗に立つ時以外はラボでずっとラーメンについて考えていらして、ラーメン店の店主というより、もはやラーメンの研究家ですね。
大西さんはラーメンについて研究中はその場を離れることができないので、交渉や打ち合わせもラボでやることが本当に多かったです。
現在は、店主である大西さん、我々株式会社オンデーズともう1社シンガポールのパートナーとの共同出資によって「持株会社Tsuta Global Pte. Ltd.」を設立したのですが、そのシンガポール人のパートナーと一緒にラボへ何度もお邪魔しました。
そうですね、もちろん色々とご相談はさせていただきましたが、
大西さんのご自分のラーメンを世界へ発信したいという思いと我々の蔦のラーメンで世界を舞台に勝負したいという強い思いが合致しまして。
タイミングとフィーリングも味方してくれたと感じています。
ビジネスと言っても相性もかなり大切なので、その点は本当によかったです。
支援と言いますか、一緒に「持株会社Tsuta Global Pte. Ltd.」を設立しましたので、もはや仲間、運命共同体なんです。
立地の選定や、サービス、オペレーション、人事的なことを我々は特に頑張っています。
ミシュランにも掲載されていて、ビッグネーム、
シンガポールでも注目度が非常に高くて、お客様はどんどん集まってきてくれますが、ミシュラン掲載店への期待値はものすごいものがありますので、期待外れなことは絶対にできません。
大西さんは、味、品質担当で、我々は完全にビジネス面を補完しているという関係です。
大西さんに出会って、1杯のラーメンにある背景やストーリーに改めて驚きましたね。
食材選定や各工程も本当に大変、時間も膨大にかかります。
素材や仕込みの方法が少しでも変わるとまったく別の食べ物になってしまいますから、シンガポールでの食材選定も大西さんがすべて行っているんです。
開店準備段階でも、それこそシンガポール中駆け回って、こちらのラボに張り付いて取り組まれていました。
結局食材の半分以上は日本から仕入れることになりましたが、大西さんのこれだけは譲れないというもの、味、品質にこだわった結果です。
でも我々は大西さんの才能に惚れ込んでいますので、そこには一切介入することはせず、あくまで黒子に徹しています。
日本の味はかなり再現できていますよ。
はじめはやはり苦戦されていましたが、そこは大西さんの手にかかれば。
醤油ラーメンに関しては、これってかなり新しい挑戦なんです。
海外の方はラーメン=豚骨っていう認識がかなり出来上がっています。
食環境や、人種によって味蕾の数が違うことなんかも関係しているようで、例えば、代表的な例として日本人が好む出汁などの旨味に対する感じ方も違うようなんです。
醤油をただしょっぱく感じたり、これなんの味なの?と感じる方も多いんです。
おそらくそういったことも関係してこれまで豚骨ラーメンや、家系の豚骨醤油が海外ラーメンの王道だったと思います。
私も豚骨ラーメンはもちろん大好きですが、今回は蔦の醤油ラーメンで勝負をかけてます。
今のところ、メディアの影響もあるのかもしれませんが、この海外でのラーメン=豚骨というマーケットを突破して、醤油ラーメンで新しいマーケットを獲得できるとしたら、間違いなく蔦しかないと思っています。
これまでの概念になかったまったく新しいものとして受け入れられるのも面白いなと思っているので、なんとしてでも取っていく所存です。
そうですね。
蔦のメインコンセプトは、大西さんが
「これはおいしい、これは出したい。」
と認めたラーメンを自信を持って世界へ発信していくことですから。
私達も大西さん、そして蔦だから一緒にやらせていただいているので、味に関しては一切口出ししません。
あくまで味の監修、最高責任者は大西さんです。
でも先ほども申し上げた味蕾であるとか、文化的背景によって美味しさの定義が違うということは確実にあると思うので、受け手側からのフィードバックは正確に大西さんにしていきます。
そこだけは確実にしていこうと思っていますが、ローカライズしすぎるだとかそういったことは一切予定にないです。
大西さんは常に研究されていますから蔦のラーメンに関しては
「これで完成!終わり!」
ということがありません。
日々変わっていくものですから、今後どう進化していくのか楽しみでもあります。
シンガポールでラーメンのトップランナーと言えば、けいすけさん。
研究や努力がすごいですし、これまで見たことがないようなメニューも豊富、シンガポールの方々にも非常に愛されています。
どんな形があってもいいと思うので、ああいう風に色々なアプローチでラーメンを世界に広めていこうという姿勢も尊敬しますね。
こちらに関しては、ジョイントベンチャーなので、本当に3社で協力して進めていくのですが、形式上はシンガポールの会社がトップでやっていきます。
巣鴨のラボへも何回も一緒に足を運びました。
この会社は、ティムホーワン(添好運/Tim Ho Wan)やホーカーチャン(香港油鶏飯麺(Hong Kong Soya Sauce Chicken Rice & Noodle)のこと)といった低価格メニューでミシュランの星をとった店の展開がうまい企業なんです。
ミシュランで認められたレシピのリバイバルといいますか、オーナーが守っているこだわり、レシピを前提に店舗展開をしていくんです。
非常に面白い会社で今回はこちらの企業と一緒に進めていきます。
本当に持っているノウハウ、データに目を見張るものがあるので、我々も日々勉強させていただいています。
シンガポールはあくまで海外展開のスタートです。
台湾、インドネシア、タイ、アメリカにヨーロッパなどにも行きたいですね。
まだ詳しくはお話できませんが話も進んでいます。
大西さんの考えですと、巣鴨の本店が世界のベスト店舗という位置づけで、あといつものラボ、ここで色々チャレンジをする、そこから世界へ発信していきたいそうです。
おかげ様で、たくさんのお客様にお越しいただいて嬉しい限りです。
アイドルタイムならなんとか入店いただけるかもしれません。
是非召し上がっていただきたいです。
はじめに申し上げた「Dr.ストレッチ」ですね。
株式会社フュービックが海外展開の母体となる持株会社FUBIC SINGAPORE PTE. LTDをシンガポールに設立していらして、そちらの支援をさせていただいております。
シンガポールのサンテックシティモールに現在1号店があって、2号店もこの12月(取材時)にオープンします。
1号店目は、皆さんよくご存じのeat@sevenのすぐ下にオンデーズがありまして、その下の階に「Dr.ストレッチ」があります。
当社が物件探しをさせていただきました。
「Dr.ストレッチ」といえば、日本ではストレッチ業界のリーディングカンパニー。
シンガポールの方々にはかなり健康志向がおありで、中心地で暮らす方の所得は総じて高い、要するに健康にお金を割くことができる方々が多いんです。
可処分所得が高い地域でないとこの業態はマッチしないと思うので、シンガポールはかなりよいマーケットです。
国によって収益構造が全然違いますから一概には言えないのですが、健康に対する意識と所得の両方が高いところと言えば、他には香港やオーストラリアなんかもよいのではと思っています。
本決まりではないですが、話をさせていただいているところは色々あります。
こちらからオファーしたり、逆にオファーがあったり、詳しくお話できないのが残念なのですが動きはあります。
なんでもかんでも日本から持っていって支援するという形はやりたくないんです。
明らかに勝てないブランド、成功しないであろうことが見えているブランドを持っていってコンサルフィーだけもらっても仕方がないので、勝てるブランド、こちらで綿密に練り上げたブランドでしか出ていかないと決めています。
勝てるブランドに絞って出店することで結果としてデベロッパーからの評価も上がりますし、コンサルフィーをいただいて、出店まで果たしたらそこで関係はほぼ終わり、といったような出店コンサル業だけをやる気はないんです。
やらせていただくからには、密にコミットして運命共同体的にやっていきたい、うまくいかなさそうな時にははっきりと意見をしていけるような関係でありたいと思っています。
この姿勢を守っていくことで、「オンデーズでなら」という信頼が将来一緒にやっていく企業からも進出先からも得られていくのではないでしょうか。
色々ありますが、最後は感覚も大切にしています。
これまでの経験と、世界中の商業施設をまわってマーケットリサーチしているのでそのノウハウ、文字には表せない空気感などを感じることもあります。
パズルのピースがぴったり合うような、あの感覚です。
正直に申し上げるとシンガポールは飲食店に関してはもう飽和状態ではないかと感じています。
「新しいから」とか「これまでなかったから」といった目新しさみたいな空白のマーケットはもう厳しいかもしれませんね。
レベルの高さ、クオリティの高さで勝負するしかないのではないでしょうか。
それでしたらオンデーズも進出を始めたヨーロッパ、オランダなどは要注目かもしれません。
ヨーロッパといってもロンドン、パリのようなメジャーどころはすでに色々な企業・業態が進出されていますから厳しい戦いになると思います。
オランダ、ドイツあたりは本当に当社としても考えますね。
このあたりはほとんどきちんとした日本食がなく、たまにあるものもほとんどが韓国や中国の方が経営されています。
いわゆる日本式料理と言えば伝わるでしょうか。
私達が思っている以上に本当の日本食を食べたことがない人ばかりなんです。
料理って単に味だけではなく総合力で勝負なところもありますよね、そういう雰囲気だとか佇まいなどは、ほとんど正確には伝わっていないのではないでしょうか。
日本人から見るとかなりデフォルメされているものが多いです。
いや、それが悪いということではないんです、食べてみたらこれはこれで美味しい!というものもたくさんあります。
ただ「誇れる日本食を世界へ発信したい」という観点からすると、という話です。
その点、モスクワなんかはとても面白そうですね。
所得は高いけれども、きちんとした日本食というジャンルにおいて空白が生まれていたりするので、ここは狙い目かもしれません。
やはり、皆さん、まずはシンガポールやタイへ進出しようという傾向がありますので、それだけ物件も見つかりづらいですし、
もはやこちらでは生半可な業態では通用しないかもしれません。
生半可な業態では厳しいと思いますが、オンデーズの方針と同じくお客様に驚きや新しい価値観を提供できるような業態なら挑戦しがいがあると思います。
目利きのお客様が多いですので、クオリティの高さに自信のあるものなんかはシンガポールでさらに磨きがかかるのではないでしょうか。
我こそは!という業態を武器にたくさんの方々が集まってくる、だからシンガポールという舞台は本当に面白いんです。
「業態が刺さるか」
「独特の価値観にフィットできるか」
今回の蔦にしても、ラーメンという業界はシンガポールで非常に大きいけれど、醤油ベースの珍しい存在、ここからが勝負です。
オンデーズの信条は、
「関わる全ての人を豊かにするために・・・」、
世界中の皆様から必要とされるオンリーワンの企業を目指しています。
まずは、オンデーズブランドで世界への足場固めができてきたところです。
自社として、また他の日本が誇るべき企業、サービスと共にこれからも積極的に世界の舞台へ出ていきます。
前編、後編にわたり世界進出へかける熱い思い、理念を語っていただいたオンデーズ。
同社の商品、支援する業態が今後、世界でどのようにファンを獲得していくのか、その動向に目が離せません。
■Japanese Soba Noodles 蔦 シンガポールPacific Plaza店
住所:9 SCOTTS ROAD #01-01 PACIFIC PLAZASINGAPORE 228210
■Japanese Soba Noodles 蔦 公式Facebook
https://www.facebook.com/jsn.tsuta/
■Japanese Soba Noodles 蔦 店主 大西祐貴氏ブログ
生涯ラーメン一本勝負 Japanese Soba Noodles 蔦
■株式会社オンデーズ
https://www.owndays.com/jp/ja/
■株式会社オンデーズ 公式Facebook
https://www.facebook.com/owndays/
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介