近年、東南アジア諸国(以下ASEAN)において日本の文化・文明へ対する関心度は右肩上がりに高くなっていると言われています。
主な要因としては2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された和食をはじめとする『日本食』、インターネットの普及により世界に広まったアニメ・漫画・音楽等の『ポップカルチャー』、僅か5年程の戦後復興期を経て奇跡的な成長を遂げた『経済力』等が考えられます。
当記事では海外から寄せられるこれらに対する関心とその浸透度の高さについて考察していきたいと思います。
世界各国において圧倒的知名度を誇る日本食。
それはASEANにおいても例外ではなく、寿司・ラーメン・刺身・天ぷらをはじめとした様々な日本食が人気となっています。
過去に農林水産省によって推計された『2010年〜2013年 海外における日本食レストランの店舗数』においてアジア圏では3年間で約3倍となっている事からも需要の高さがご理解いただけるかと思います。
(※数字は概数。外務省・在外公館の調査をもとに農林水産省が推計。)
また、日本料理と他国の料理の位置付けにおいても日本貿易振興機構(以下JETRO)が2012年に『好きな料理・外食で食べる外国料理はどれですか?』という調査を行いました。
(複数回解答可、2012年にJETROが調査。自分の国・地域の料理は除外。)
結果は日本・中国・イタリアの3強となっており、一時的な流行ではなく着実に世界へ広まっていると言えるでしょう。
昨今では本物志向(現地アレンジ無しの日本食)の人々が増えている事から、今後は『日本人が作る日本食』への需要が高まっていく事が考えられ、若年層の多いASEANに市場開拓を試みる日系企業が相次ぐのではないかと予測されています。
インターネットの普及により世界に広まった日本のポップカルチャー。
『MANGA(漫画)』『ANIME(日本のアニメ)』『OTAKU(海外ではアニメ好きの人を指す)』等の日本語が世界共通語として使用されており、また音楽においても歌謡曲・アイドル・ヴィジュアル系等、日本独自のミュージックカテゴリーが世界(主に欧州)においての評価を年々高めてきています。
また、2010年には国策『クールジャパン』と名を打ち、海外メディアに対する放送コンテンツの無償提供やJapan Expo、WCS(世界コスプレ大会)をはじめとする大規模なイベント開催を現在まで積極的に行ってきた結果、近年では『GEISYA(芸者)』『KARAOKE(カラオケ)』『BONSAI(盆栽)』『BENTO(弁当)』『NIPPON(日本)』等といったワードが世界共通語として認知され、本格的な日本語を習得して更に深い日本文化に触れようとする若年層が非常に増えてきています。
日本は1945年の終戦より僅か5年程の短期間で戦前までの水準に復興。
以降は急激な経済成長(1955〜1973年までの成長率は年平均10%超)を成し遂げ、1968年にはGNP(国民総生産)において世界第2位となりました。
特異な経済成長を果たした背景としては
・欧米からの技術導入と国内設備への投資
・国民の貯蓄→企業への資金→設備投資の資金
・豊かな労働力
・国際経済情勢
・国内市場の拡大
・政府の産業保護・助成政策
等が主な要因であったと考えられています。
極東の小さな島国である日本が敗戦から僅か30年足らずで成し遂げたこの復興〜経済成長を世界は『東洋の奇跡』と評し、先進国を驚かせ、途上国(特にアジア圏)からは羨望の眼差しを向けられる事となりました。
そして今現在ではASEANに加盟している複数の国が著しい経済成長を遂げており、今後益々ASEANの市場が活発になっていく事が期待されています。
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