ー 玉ねぎをベースに根菜や鶏ガラなどから出汁を取り、数日間寝かせた熟成スープのしょう油ラーメンを提供している「熟成醤油そば 和久」。和久田社長が飲食業界に入ったきっかけとは?
大学卒業後、愛知県の自動車部品の製造メーカーに就職したのですが、いろいろな業界を経験したいと思い2年で退職。その後さまざまな業種でアルバイトをしながら2年後に、自宅近くにあった居酒屋に就職しました。そこから私の飲食人生がスタートしたのです。
ー ラーメン店ではなく、居酒屋からのスタートだったのですね!
そうです。居酒屋に就職して2年ほど経過した頃に、飲食業界にいるのであればもともと好きだったラーメンと関わりたいと考えるようになり、当時、県内で有名だったつけ麺店「フジヤマ55」に転職しました。
ー フジヤマ55といえば、海外に多数出店していることでも有名ですよね!
実は、フジヤマ55の海外初進出国であるタイ店舗は、現地責任者として赴任した私が立ち上げました。国内店舗で2年ほど勤務していたある日、社内で海外進出の責任者を探しているとの話が。幼少期に海外在住経験があり、多少英語を話せたため、立候補して単身渡泰しました。当時は、チャンスがあるならやってみる、くらいの気持ちでした。
ー 初めての海外店舗の立ち上げはいかがでしたか?
国内店舗の立ち上げの経験はありましたが、海外では分からないことばかりで、工事の納期が遅れたり、現地スタッフの教育に苦労したりしました。日本では店舗数が多くブランド力もあるため、出店後は日本人駐在員のお客様に多くご来店いただきました。店舗数も順調に8店舗まで拡大することができ、現地フランチャイズ事業のためのシステムなども構築。5年ほど現地責任者を続けていたのですが、次第に自分の味で挑戦してみたいと思うようになりました。
ー 独立を視野に入れられたということですか?
実は、入社時から自分の店を持ちたいとは思っていました。フジヤマ55は社員の独立を応援している会社だったので、働いているうちに「独立」という2文字は徐々に私の中で大きくなっていきました。そこで、タイで飲食店経営の道へ進むことに。
ー 日本での独立は考えられなかったのでしょうか?
帰国することも考えました。しかし、その頃には日本よりもタイの方が飲食関連の知り合いが多くなっていたのです。日本でイチから人脈づくりをするよりは、新規出店のノウハウを身に付けているタイの方が勝負しやすいと考え、2017年6月に「熟成醤油そば 和久」をオープンしました。
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