インドネシアでは「マサコ」という名前が有名で、大多数のインドネシア人がこの名前を知っています。
「なぜ日本人女性の名前がインドネシアで有名なの?」と疑問に思うかもしれませんが、実はこれは女性の名前ではありません。
味の素が開発した「マサコ」という名の調味料が、数年前からインドネシアで絶大な人気を誇っているのです。
「マサコ」は日本でいう鶏ガラスープのような、どんな料理にも使える汎用性の高い風味調味料。
主婦に人気の家庭用調味料としてだけでなく、ワルンと呼ばれるローカルの屋台や、おしゃれで高級感のあるレストランなど幅広い場面で使われています。
この「マサコ」は、そもそもどうしてこのようなユニークな名前がつけられたのか?
そして、どうしてインドネシアで絶大な人気を博しているのか?
今回は、そんな「マサコ」の秘密に迫ります。
マサコについて、まず最初に気になるのはその名前の由来ではないでしょうか?
これは、日本人女性の名前からとったのではありません。
インドネシア語で「料理する」を意味する「Masak(マサック)」から名付けられました。
インドネシア語の「マサック」を日本風にアレンジしたのが、マサコの名前の由来というわけです。
そのためインドネシアへ訪れると、多くのインドネシア人から「マサコ!」と話しかけられる機会があるでしょう。
今やマサコは、インドネシアでも知らない人はいないくらい有名な日本を代表する商品となっています。
コンビニやスーパーマーケット、観光客向けのお土産屋だけでなく、ワルンと呼ばれるローカルの移動式屋台でもマサコは見かけられます。
価格は20gの小袋で8~9円程度ですので、現地のインドネシア人にとってリーズナブルで手が届きやすい価格帯の商品だと言えるでしょう。
現在マサコは、インドネシアのジャワ島にあるカラワンとモジョケルトの2つの工場で製造されています。
2016年にはカラワン工場の製造能力を増強することを発表し、それによりインドネシアの人口の8割を占めるジャワ島への供給量をアップさせることを約束しました。
その結果マサコは現在、調味料としてインドネシアで6割ほどのシェアを占めています。
街を歩けばマサコが屋台に吊るされている光景を必ず見かけるほど、マサコはインドネシア国民の生活に根付いているのです。
大多数のインドネシア人が「マサコ」という日本の言葉を知っているのは、この味の素の活躍によるものだと言えるでしょう。
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