Q:なるほど。その後の経緯は?
A:発祥の地であるプラカノンで、もう一度、チャレンジしてみたいとの思いが強くありました。
実は、プラカノン回帰に先立って、隣町のオンヌットの物件に手付けを打ったことがあります。
ところが、妻が言います。
「勝負するなら、人のいるところにしなくちゃ」
当時のオンヌットは日本食店も少なく、まだ開発の途上。
そこで、家賃は高めでしたがプラカノンで物件を見つけ直し、うま食堂の出店第2幕に望んだのです。
それが、現スクンビット店(2号店)です。
2号店と当時の本店であるラムカムヘンの行き来は、若干の距離もあって骨が折れました。
また、スクンビット店にお客様が来られるようになって、スタッフの配置も困難となりました。
そうして、本店であるラムカムヘン店を移転させ、プラカノンに集中することにしたのです。
新本店はプラカノンの路地を入った奥まった場所にあります。
決して好立地とは言えません。
こんなところに、と誰もが思ったことでしょう。
私も当初、ダメだったら倉庫や従業員寮にすればいいや程度に考えていました。
ところが、今では立派に成長し、上位に位置しています。
Q:プラカノン回帰から約3年。うま食堂はどのように成長し、どのように歩んでいきますか。
A:ラムカムヘン時代と大きく違うことは、現在は体力がそれなりに備わってきています。
タイ人のお客様ばかりで完全アウェーのラムルーカーでチャレンジできるのも、そうした背景があるからです。
ここで最低でも1年。
石の上にも三年、頑張ってみるだけの体力があります。
爪に火をともすような暮らしだった時代からは隔世の感があります。
最も恐れることは慢心です。
現在のお客様に来ていただいている状況が未来永劫続くものと錯覚してはいけません。
そうした可能性が少しでもあるときは、ラムカムヘン時代を思い出します。
あれが、うま食堂の原点、私の原点なのです。
旧ラムカムヘン店は、郊外型の出店がようやくできるようになった「今」に続く原点の一方で、間違いなく私の失敗でもあります。
決して忘れたり、悔やんだりしてはいけない「歴史」なのです。
そうした中でも一緒に歩んでくれた妻のチアップと従業員たちには、感謝の気持ちしかありません。
【取材後記】生真面目な性格の店主は話が決してうまいわけではないが、店にはどこかに和む雰囲気がある。
新店のラムルーカー店を含め田辺さんが言う「場末の定食屋」を一度、訪ねてみてはいかがだろうか。
【うま食堂】
◎1号店(本店)
場所:スクンビット・プラス(ホープランド裏)
最寄駅:BTSプラカノン駅下車徒歩5分
営業時間:11:00~0:00
定休日:なし
電話:02-101-3839 083-827-3200
(以下全店共通)
平均予算:1人で500バーツ
サービス料等:なし、飲み物持ち込み自由
◎2号店(スクンビット店)
場所:スクンビット・ソイ46/1
最寄駅:BTSプラカノン駅下車徒歩2分
営業時間:11:00~0:00
定休日:なし
電話:02-101-9904
◎3号店
場所:スクンビット・ソイ71プリーディー通り2-4の間
最寄駅:BTSプラカノン駅下車徒歩7分
営業時間:17:00~翌朝5:00
定休日:なし
電話:02-101-9499
◎4号店
場所:スクンビット・ソイ44
最寄駅:BTSプラカノン駅下車徒歩7分
営業時間:11:00~0:00
定休日:なし
電話:02-101-9499
◎5号店(ラムルーカー店)
場所:バンコク北郊ラムルーカー通りPTTガソリンスタンド内
営業時間:8:00~22:00
定休日:なし
電話:02-102-3012
Facebook
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