以前の記事で、ミャンマーの飲食業界の流行としてマーラーシャンコウ(麻辣香鍋)を紹介した。
この流行は紹介時点からさらに爆発的に広がり、店舗数を増やすとともに個人営業の小さなカフェがメニューに加えて「マーラーシャンコウあります」と看板を出したり、さらにはマーラースープやマーラー鍋などといった名称でバリエーションも増やしている。
そんなミャンマーの最大都市ヤンゴンで、このところ話題を集めている飲食店が「ステーキ・オン・ザ・ストリート」だ。
炭火で焼いたステーキを手ごろな価格で食べられる店で、流行に敏感な若者たちの間でじわじわと口コミが広がっている。
「ステーキ・オン・ザ・ストリート」の1号店ができたのは、今から約2年前。
ヤンゴンの高級住宅街バハン地区に、週末の夜だけ出る屋台としてスタートした。
売りはなんといっても、血も滴るレアなステーキがたった6,000チャット(約470円)で食べられること。
「安い」と評判のステーキ店でも1万チャット(約790円)以上はすることを考えると、屋台であるとはいえ破格に安い。
しかも、ヤンゴンでは輸入牛でさえけっこう歯応えのある硬い肉しかないのに、このお店の肉は国産牛を使っているにも関わらずとても柔らかでジューシーなのだ。
実はミャンマーでは、牛肉を食べない人が多い。
宗教的な理由ではなく、農業国だけに「農耕のために働く牛を食べるのはかわいそう」という理由だという。
しかし、同屋台周辺には海外文化慣れした地元セレブのほか外国人も多く住むため、牛ステーキの売れ行は順調。
10月から3月頃までの乾季の週末は、テイクアウトでも注文してから数時間待ちもざらという人気だった。
もちろん、牛肉を食べない人のためにポークステーキもメインメニューに並ぶ。
ポークは肩ロースと腿の内側肉の2種類から選べ、どちらもフワフワの仕上がりで4,500チャット(約360円)。
さらに、殺生を避けるべきとの宗教的理由で牛のみならず豚肉も食べない熱心な仏教徒でも食べられる魚と海老もメニューに揃えている。
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