1号店の成功をもとに、満を持してつい最近オープンしたのが2号店。
1号店に比べ、外国人の少ない市街中心部を少し外れた西寄りのエリアに位置するが、中間層以上が利用する大型スーパーマーケットに隣接している。
屋台ではなく路面店で、駐車場のような平地に屋根を設置しているが壁はない。
テーブルセットは1号店と同じ木箱をイメージした比較的簡易なもので、道路標識を立てたりウォールペインティングを施すなどしてストリート感を演出している。
「ステーキ・オン・ザ・ストリート」を経営するのは、友人同士という4名のミャンマー人。
そのうちのひとり、ゾウセットさんにお話を伺った。
「私たちはみんなエンジニアで、レストラン経営は本職ではありません。
全員シンガポールやバンコクで働いていた経験があり、帰国してからも4人でよく飲み会を開いていました。
仲間のひとりは料理好きで、みんなのためにいつも料理してくれていたんですが、こんなに毎日のように飲み会をやるなら店でも始めようよ、という話になったのがきっかけです」。
シンガポールやタイの飲食事情に詳しい彼らは、まだミャンマーにはない業態の店をやりたいと、「高級店でしか食べられない料理を屋台で安く出す」をコンセプトにすることを決定。
さらに検討を重ね、路上ステーキに行き着いた。
民主化が進み在住外国人が増えていることや、若い人を中心に牛肉を食べる人が多くなってきた事情も考慮したという。
肉の柔らかさについては、「レシピについては秘密」としつつもザウセットさんはこう説明してくれた。
「肉は1頭からわずかな部分しかとれない特に柔らかい部位を使っています。
しかも、買ってきた肉のうち質のよくない3割ほどの部位は破棄。
厳選した肉だけを特製のタレに48時間以上漬け込み、さらに柔らかく仕上げているんです」。
同店は初期費用がさほどかかっていないため、適切な土地さえ見つかれば店舗数を増やすことも可能だろう。
また、マーラーシャンコーの例でもわかるように、ミャンマーではある業態の店が当たれば類似店がどんどんできる。
この路上ステーキ店も、あっという間にヤンゴン中に広がっていくかもしれない。
さらにいえば、「高級料理を屋台で」というコンセプトであれば、ステーキ以外にも高級飲茶やイタリアンなど、様々な料理が考えられる。
同店は今後のヤンゴンのストリートフード改革の第一歩となるのか。
今後の動向に注目したい。
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Steak on the Street (Inya Branch)
住所:Shwe Taung Kyar Rd. (Near Market Place), Bahan Tsp., Yangon
営業時間:16:00~22:00
休業日:月~金曜
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Steak on the Street (Waizayantar Branch)
住所:Waizayantar Rd. (Nest to Citymart), Thingangyun Tsp., Yangon
営業時間:11:45~21:00
休業日:なし
電話:09-7779-99296
URL:https://www.facebook.com/STEAK-on-the-Street-399475947144657/
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