日本の居酒屋スタイルのレストランが増えてきているマレーシア。
今回は2018年7月にクアラルンプール市内にフルオープンしたOhkini Japanese Dining(おおきに居酒屋)のマネージメントを担当している箭内良清(やないりょうせい)氏に話を伺った。
同店は食い道楽の街・大阪のソウルフードとして人気のお好み焼き、焼きそばなどを中心に、寿司や刺身、焼き鳥など幅広いメニューを楽しめるのが特徴だ。
–まず最初にマレーシアで働くことになった経緯やご自身の経歴などについてお聞かせください。
漠然とですが学生時代から海外で仕事をしてみたいと思っていました。
結論からいうと、現在マレーシアで働けているのは、その夢が叶ったと思っています。
社会人になって最初の就職先はホテルの料飲部門サービス担当(飲食施設における接客担当)でした。
3年半ほど勤務しましたが、なかなか海外に出るチャンスがなく退職。
その後フィリピンに日本語教師として赴き、3年ほど過ごしました。
帰国し、小学校の教師になりましたが、やはり海外で勝負したいという気持ちが強く、飲食業関連に入社し今回マレーシアに海外出店する際にマネージャーとして着任しました。
–日本でイメージしていた”海外で働く”こと、実際に現地に赴いて感じたことなどは?
日本にいた時から海外で働きたいと学生の頃から漠然と思っていたので、夢が叶ったと前向きな気持ちになりました。
僕は慣れるというよりも現地に溶け込むタイプなんじゃないかと思います。
英語も学んだフィリピン時代は、日常生活に必須なのでタガログ語(※)も使いこなせるようになりました。
見かけもなじんできたのか、よく地元の方に間違えられたりするほどでした。
マレーシアに着任した時もギャップや不安を感じるよりも「早くなじみたい」と思いましたね。
※……英語とともにフィリピンの公用語となっている。
–英語も話せるとなると、スタッフとのコミュニケーションなどの問題はなかったですか?
今まで日本や海外で接客や教育など人と関わる仕事に就いてきましたが、イメージ通りにはいきませんね。
たとえ言葉は問題なくても、国が違えば文化や働くことに関しての意識が全く違います。
日本のような、空気を読んでもらうというのは通用しません。
こちらから積極的にコミュニケーションをとる姿勢は必要だと痛感しています。
–具体的に、どういった点で苦労されましたか?
キッチン(調理)スタッフの教育ですね。
店の立ち上げに際し、日本からヘッドシェフを呼びました。
当初は未経験のスタッフを雇用し、ゼロから育てようと思っていました。
数ヶ月トレーニングしましたが、教えたことがなかなか結果につながらないこともあり、試行錯誤しました。
それでも味、接客、店のイメージなどを一から創りあげるのは苦労というよりもやりがいの方が強かったですね。
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