ひとえに、それはベトナムのバイク文化が大きいのではないかと言われている。
仕事帰りにバイクでスーパーに寄るのは意外に面倒である。
バイクを駐輪するために駐輪場の列に並び、店で会計を済ませるために長時間列に並び、そして駐輪場を出るためにまたバイクの列に並ぶ、、、といった具合に、商品を1つ買うにも事のほか長い時間が必要となるのだ。
※ベトナムでは移動手段が基本的にバイクなため、駐輪は必ずといっていいほど長蛇の列ができる。
しかし、街中の個人商店ではそのままバイクで横付けし、店主に口頭で商品名を伝えさえすれば買い物をする事ができるのだ。
そのため、飲料やお菓子、ビール、タバコ、洗剤、トイレットペーパーなどのような簡単なものは個人商店で購入するのがベトナムではもはや文化習慣となっているのだ。
このようなベトナム特有の個人商店が主流の販売チャネルとなると、外資企業は自社商品をどのような経路で売り込めばいいのかが分からず、進出の二の足を踏む原因となってしまう。
ある外資企業ではベトナム人スタッフを大量に雇用し、ホーチミン市内の主要な個人商店を1店舗ずつ訪問させ、自社製品を売り込むといった草の根活動を行っているというが、商品が消費者に浸透するまでに一体どれだけの時間がかかるのかもわからない。
そのような意味では、まだまだベトナムの小売市場は未知のフロンティアと言える。
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