百聞は一見にしかず、ということで、『neuron』というシェアサービスを体験してみました。
利用にはスマートフォンと、スマートフォンアプリのインストールが必要。
1.登録(電話認証とクレジットカードが必要)
2.地図で今e-scooterがある場所を確認
3.e-scooterに貼ってあるQRコードをアプリで読み取り
4.使った後は所定の駐輪エリア(借りたのと同じところでなくても良い)へ返却
5.アプリで返却手続き(駐輪した写真を撮る)
という段取り。
乗り始めにS$1(約80円)、1分ごとにS$0.12(約10円)ということで、1時間でS$8.2(約670円)という計算になります。
観光で1日使う場合や、スタートとゴールが同じ場合にはS$20(約160円)程度でレンタルもあるので、そちらを検討してみても良いかもしれません。
「一歩蹴り出すこと」+「右人差し指でノブを引く動作」で前進、「左手のブレーキレバー(自転車と同じ形状です)」で止まるので、操作は簡単。
進んでいる間は、ずっと右人指し指でノブを引いているから、長時間連続で乗っていると右手人差し指が痛くなることも・・・
スピードは機体にもよりますが、neuronでは2段階の切り替えがあり、最大25km/h程度のスピードが出るようです。
ちなみにユーザーズガイドにも、
Always keep within the speed limit, 15km/hr on footpaths, 25km/hr on pavements, shared paths or cycling paths
との記載があります。ちなみに25km/hも出ると結構怖いです。
シンガポールでのe-scooterの取り扱いは、「概ね自転車と同様」ですが、「車道は禁止」です。
e-scooterは『footpath』もしくは『Shared path』を走ることとなっており、簡単に言うと「歩行者専用道ではない歩道」は通行可と思っていただければ問題ないかと思います。
(※なお、法改正により、使用条件が変わる可能性があります。法令をしっかり確認しての利用をお勧めします。)
日本では、e-scooterは道路交通法並びに道路運送車両法上の原動機付自転車に該当するため、利用するには「原付免許」を保有する必要があります。しかも、歩道ではなく、車道を走ります。
自賠責保険やヘルメットの装着の他、前照灯、番号灯、方向指示器の整備も義務。
果たしてこれに適う機体はあるのでしょうか…?
「なんだか日本は相変わらず遅れている」という感覚になるかもしれませんが、いいえ、必ずしもそうとは言えません。
それなりのスピードが出る交通手段なので、事故の際には被害が大きくなることも。
スペインでは死亡事故も発生しています。
普及が早いアメリカでは、州ごとに対応をどんどんと変えていっているようです。
シンガポールも、整備基準を厳しくするなどの法改正が行われており、購入した際には政府への登録が必要となりました。
e-scooterの魅力はなんといっても「手軽さ」。
特にシンガポールでは、車道でなく歩道を通ることとされており、細かい路地まで入って行ったり、広大なコンドミニアム内でも移動に使うことができます。
フードデリバリーでは、多くの量を届けるよりも、一食分、片手で持つことのできる程度の量を配達することが多いため、今後も重宝されていくのではないでしょうか。
そのためにも、交通規制がどのように変わっていくかについては、世界規模でしっかり見守っていく必要がありそうです。
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