フィンテック企業が世界的に隆盛を誇る中、高成長を遂げるベトナムにおいては、同国政府がキャッシュレス決済を推進していることを追い風に、モバイル決済ソリューションを提供する企業が散見されます。
また、伝統的な金融機関とは一線を画し、より利便性の高い銀行サービスを提供する企業も出てきている状況です。
そこで今回は、ベトナムで勤務する日本人駐在員を含む外国人でも口座開設可能なデジタル銀行を運営するTimoをご紹介します。
Timoの代名詞であるデジタル銀行とは、スマホアプリを利用して預金や送金などの多岐にわたる銀行サービスを提供する金融機関のことを指します。
日本のネット銀行と似ていますが、よりサービスが充実していると言えます。
なお、デジタル銀行と日本のネット銀行の違いに関しては、いくつかの見方があります。
日本のネット銀行のうち、銀行機能の一部のみをデジタル化している場合、デジタル銀行ではないとする意見があるようです。
デジタル銀行のTimoならではのサービスに関しては、次の項目で詳しく説明しますが、例えば、Timoのデビットカード(Timo NAPAS Debit Card)であれば、同社のHangout(カードの受け取りや本人確認などを行う場所)にて、わずか30分ほどで発行することができるようです。
また、ASEANの伝統的な金融機関では、口座維持費を課すところもありますが、Timoでは年間手数料がないため、コストに敏感な都市部の若者の間で人気が拡大している模様です。
ここからは、Timoの具体的なサービス内容をご紹介します。
まず送金に関しては、クリック3回で40行を超える銀行へのリアルタイム送金が可能であり、既存の銀行の送金サービスと比較して大幅な時間短縮を期待できるでしょう。
また、同社の顧客間での送金であれば、口座番号、カード番号もしくはメールアドレスを伝えるだけで送金が可能な手軽さを誇っています。
その他にも、安全・迅速・容易なオンライン決済を利用できることに加え、TimoのHangoutに設置されたATMなどにて、手数料無料の入出金サービスを提供しています。
ちなみに、Timoではデビットカードに加え、外国人でも22歳から59歳までの方で有効なパスポートやビザなどを提示すると、クレジットカード(Timo Mastercard)を発行することが可能です(*2)。
また、わずかなステップで電気や水道、インターネット代の支払いの他、食事代を割り勘する際の送金なども行うことができます。
さらに定期預金サービスに関しては、Timoを運営するVP Bankから競争力のある金利の提供を期待できる模様です。
なお、ベトナムでの資産運用に関しては、「沸騰するASEANに生きる!~CLMVの一角、ベトナムで資産運用を実践~」も併せてご参照ください。
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