ASEANの中でも相対的に高い成長を誇り、親日国でもあるベトナムには多くの日系企業が進出しています。
勤務先のベトナム進出などをきっかけとして同国で生活する際に積極活用したいサービスが、預金利息が非課税の高金利定期預金です。
そこで今回は、ベトナムの定期預金サービスについて解説します。
CLMVとはカンボジア(Cambodia)、ラオス(Lao People’s Democratic Republic)、ミャンマー(Myanmar)、ベトナム(Viet Nam)の頭文字をとった造語です。
元々これらの国々はASEANの後発新興国として位置付けられていましたが、近年目覚ましい成長を遂げ、中所得の罠からの脱却を図るタイを始めとするグローバル企業の重点開拓市場として注目度が高まっています。
特にベトナムは、ASEAN第3位の人口規模を誇るとともに、比較的安価な労働力などを強みとして、「チャイナプラスワン(*)」や「タイプラスワン(*)」の流れに乗りながら、労働市場および消費市場として魅力が増している状況です。
なお、ベトナムと並びCLMVに含まれるカンボジアでの資産運用に関しては、「沸騰するASEANに生きる~ASEAN随一の経済成長を続けるカンボジアで高金利定期預金」をご参照ください。
(*)チャイナプラスワンとタイプラスワンとは、中国およびタイの労働者の賃金上昇や生産拠点の一極集中リスクなどを避けるために、企業の生産拠点を周辺国にも設けることを指します。
ベトナムの主要銀行を見る上で参考となる指標が、英国のブランド・ファイナンス(Brand Finance)社が公表している世界の銀行のブランド力を指数化したランキング「Banking 500 2019」です(*1)。
同ランキングによると、ベトナムからは242位にヴィエティンバンク(Vietin Bank)、307位にベトナム投資開発銀行(BIDV)、325位にベトコンバンク(Vietcom Bank)などが選出されています。これは、235位の横浜銀行、281位の常陽銀行、296位の千葉銀行など、日本の地銀とほぼ同水準になります。
そこで今回は、ベトナム最大手の銀行で、みずほフィナンシャルグループと資本・業務提携(*2)を結ぶベトコンバンクを例に定期預金金利などを見ていきます。
ユーロおよびドル建ては利息がつきませんが、ベトナムドン建ての場合、最も利率の高い24ヶ月物では6.8%の金利が付与されます(*3、3月25日時点)。
なお、同国では預金の利息に税金がかからないため(*4)、金利分をそのまま収益として受け取れます。
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