タイではこだわりの数品を提供する専門店よりも、ファミリーレストランのようにメニューの品数が豊富であることが好まれる傾向にあります。
8番らーめんでも約20種類の麺メニューがそろいます。
一部を紹介すると、こちらは店名を冠した8ちゃん麺。
学生時代に学生食堂で食べていたような、シンプルなしょう油ラーメン。
日本人にとってはどこか懐かしい味です。
こちらは五目らーめん。
先ほどの8ちゃん麺とは違うもちもちの太麺が使用されており、スープはとろとろ熱々。
野菜がたくさんとれ、ゆで卵も入った栄養バランスのよいラーメンです。
その他には、ぱいたん麺、味噌らーめん、担々麺、タイらしいトムヤムクンらーめんなんていうものもあります。
タイは年間を通して気温が高いため、日本では春夏限定メニューのざるらーめんや冷麺も通年メニューです。
ちなみに在住日本人の間で隠れた人気なのは、炒飯。
強い火力で炒められたパラパラの日本式炒飯で、私もよく注文する1品です。
豊富なメニューに加えて、量や調味料もローカライズされています。
タイでは1食の量が少なく、その分、間食をよくとる傾向にあります。
そのため、一般的な屋台や食堂で出てくる1杯の麺の量は日本のラーメンに比べると7割ぐらいです。
8番らーめんでも同様に麺の量は少なめ。
特に日本人男性が食べる場合、麺1品ではやや足りないので、大盛りにしたり餃子などとのセットを注文することになるかと思います。
また、タイの食堂では「クルワンプルーン」と呼ばれる4種の調味料セットが卓上に置かれているのが一般的です。
調味料はナンプラー、唐辛子、酢、砂糖で、タイ人はこれらで自分好みの味にカスタマイズして食べます。
8番らーめんでもナンプラーはありませんが、それ以外の3種はしっかり卓上に。
ラーメンに砂糖というのは、日本人からすると斬新に思えますが、味にコクが出ておいしいようです。
手頃な価格設定と、タイにローカライズされたメニュー。
個人的には、それらがタイの人に広く受け入れられているポイントと感じます。
先日も、バンコクの日本語フリーペーパーを読んでいたところ、タイ人に聞いた人気店アンケートが掲載されており、ラーメン店1位は8番らーめんでした。
タイに進出して30年近くたち、日本のラーメンとして長く親しまれている秘密を垣間見ました。
■8番らーめん
●バンコク中心部では、商業・ビジネスの中心エリアであるアソークのTerminal 21、ショッピング街のサイアムにあるSiam Center、MBK Centerなどに出店
Web(日本):http://www.hachiban.jp/
Web(タイ):https://www.hachiban.co.th/en/home/
※1タイバーツ=約3.5円として換算
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