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【TOP INTERVIEW】株式会社たも屋 黒川眞弓氏

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本の味を知っているローカル客

ー 初めての海外出店はいかがでしたか?
初めは、讃岐うどんの麺のコシがなかなかローカルに受け入れられず苦戦しました。しかし、ローカライズするという考えはなく、麺と出汁は本部から直送し、当ブランドの味をそのまま提供することを貫き続けました。その結果、出店当初は20~30%だったローカル客の比率が半年後には50%となり、徐々に本場の味が受け入れられていったように感じています。今では、80~90%がローカルのお客様になりました。

ー 日本の味をそのまま提供することにこだわった理由とは?
シンガポール人は観光目的で、繰り返し日本を訪れている方が多いことを知っていたからです(※)。そのようなローカルの方日本食に精通しているため、ローカライズした味では納得していただけないと考えています。シンガポール進出後は、インドネシア、台湾、ベトナムにも出店経験がありますが、日本の味をそのままお届けするという「味」へのこだわりは変えずに提供しております。

(※)編集部注:観光庁の「訪日外国人の消費動向調査 2019年 年次報告書」(参照:https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf )によると、観光目的の訪日シンガポール人は、70%以上が2回以上来訪している。

定番のカレーうどんに肉をトッピングした「肉カレーうどん」

ー 海外進出を検討している飲食店オーナーの方にアドバイスはありますか?
数年前とは状況が変わり、現地に日本食の店舗数が増加しているため、現在は出店すれば利益が出るという時代ではありません。そのため、地の利や現地マーケットをよく知っている方と慎重に展開していく必要があります。今回のコロナ禍のようなイレギュラーな事案が発生した際も、信頼できるパートナーや駐在員が現地にいれば、すぐに対応策を実行でき、きちんと実践しているかを確認できます。スタッフの管理や店舗の運営に関して、臨機応変に対応できる状態にしておくことが必須です。

「たも屋」今後の夢・ビジョンとは

ー 現在の店舗展開について教えてください。
前述した通り、国内は香川県を中心に、高知県、愛媛県に計12店舗、海外はシンガポール、ベトナムに1店舗ずつ構えています。
香川県にある店舗以外、海外も含めて全てFCでパートナーさんに運営していただいています。

ー 今後のビジョンとは?
多くの方に当ブランドを知っていただきたいので、国内外問わず積極的に展開を続けていきます。しかし、管理の面からこれ以上直営店を増加することは考えていません。FC展開や他企業との提携など、さまざまな形で当ブランドの発信ができるよう計画しております。

ー 最後に「夢」は何ですか?
「たも屋を愛してくれる方を世界にたくさん増やすこと」です。お客様はもちろん、パートナー企業、関連業者、スタッフなど当社に関わる全ての人が当ブランドを愛してくれるよう、精神的にも物質的にも満足感を得られる企業づくりを行っていきます!


店舗情報

店舗名 本場讃岐手打ちうどん「たも屋」プラザシンガプーラ店
業態 うどん
店舗住所 68 Orchard Road, 06-11/12 Plaza Singapura
電話番号 +65-6337-0301
営業時間 11:00~21:30
定休日 なし
URL https://www.tamoya.com/index.html
MAP
備考 総店舗数 国内 12店舗
     海外 シンガポール 1店舗
        ベトナム 1店舗
        
この記事を書いた人(著者情報)

rin

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