ー 多種多様な麺づくりのノウハウを持っている日本の大手製麺メーカーと開発した、つるっと喉越しのいい麺が好評の「うどんや和食 どんのすけ」。30種以上のうどんメニューだけでなく、天ぷらやタコ焼きなどの一品メニューにも力を入れており、老若男女問わず大人気です。共同代表の植田社長と竹本社長が飲食業界に入った経緯とは?
植田氏:高校卒業後、18歳の時に割烹料理店で修業を初めてからずっと飲食業界です。8年ほど割烹、約13年お好み焼き店で勤務しました。実は、割烹店の後、好物のワインとチーズについて学ぶため、2年ほど単身イタリアに渡ったことがあります。当時から海外に興味を持っていました。
竹本氏:私は、30歳の時に植田が部長をしていたお好み焼き店で働いたことが初めての飲食業界です。植田が面接官でした(笑)。当時は、一緒にベトナムで店舗経営をすることになるとは思ってもいませんでしたね。
ー お2人は面接官と求職者として出会ったのですね!そこから、どのようなきっかけでベトナムに?
植田氏:ベトナムで焼肉店を展開している日本人オーナーの方に、同店の店舗展開を手伝ってほしいと声を掛けていただいたことがきっかけです。ベトナムに移住後、焼肉店のオーナーから、新しく回転すし業態の立ち上げを構想していると聞きました。そこでメニュー開発、人材育成などすし業態の立ち上げに携わり、2015年にはホーチミンに回転ずし店をオープンさせました。
オーナーも私も店舗を拡大していきたいという想いがありましたが、当時、まだ店を任せられるほどの人材が育っておらず、日本人スタッフも私1人でした。メニュー開発や立地調査などに人手が足りず、竹本に声を掛けました。
ー 竹本さんに伺います。声を掛けられた時の心境を教えてください。
竹本氏:植田がベトナムで仕事をしていることは知っており、面白そうだなと興味を持っていたため、私も携わりたいと思いました。前職からの信頼もあったので、2016年には私も渡越し、焼肉、回転ずし業態の出店拡大、セントラルキッチンの設立を行いました。次第に自分たちで「ベトナムで勝負したい!」という想いが大きくなっていったため、2人で独立することに。
ー どうしてうどん業態を選ばれたのですか?
植田氏:割烹料理店での経験から「和食」を提供したいと考えていました。その中でどの日本食で勝負するかを話し合い、海外で受け入れられている料理を調査した結果、「うどん」をメインメニューとして掲げることにしました。当時、本格的なうどんを提供しているお店がまだベトナムには少なかったのです。ベトナムで知り合った日系の製麺会社に想い・ビジョンを共有したところ、賛同いただくことができました。同じ熱い想いを持って麺の開発に取り組んでいただけると感じ、同社と共同開発させていただきました。
ー 強力なサポートを受けて、満を持しての出店ですね。
植田氏:はい。竹本と出会ったときにはすでに「いつか東南アジアで勝負したい!」という夢を抱いていたので、2018年にホーチミンに「うどんや和食 どんのすけ」を出店し、念願がかないました。実は、お好み焼き店勤務時代にベトナム進出の話があり、現地調査をした際、社会全体を取り巻く活気に圧倒されたことがあります。その時、いつかここで戦うと決めました。
ー 初めての出店はいかがでしたか?
竹本氏:苦労の連続でした……。前職の焼肉店に3年ほど勤務している間に土地勘をつかんでおり、物件・仕入れ業者などとの関係構築はできていたので、そこは比較的スムーズに進みました。しかし、法人登記などの法律、資金運用に苦戦しました。右も左も分からないことばかりだったので、必要な役割分担をしながら、2人でなんとかオープンまでこぎ着けました。
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