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【インドネシア】バリ島で人気のお菓子イーストバリカシューズは現地の貧困問題に貢献する

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バリ島へ訪れたことがある人は、このパッケージを1度は目にしたことがあるかもしれません。

これはEAST BALI CASHEW(イーストバリカシューズ)と呼ばれる、バリ島東部のパン村という地域で生産から加工まで一括して手がけられているカシューナッツです。

種類豊富で手軽につまめるイーストバリカシューズは、現地バリ島で小さな子供から大人まで多くの人に愛されています。

実はこのイーストバリカシューズは、ただのカシューナッツではありません。

バリ島の抱える社会問題を解決したいという願いが込められて開発された、フェアトレード製品なのです。

イーストバリカシューズとは

カシューナッツ1

イーストバリカシューズとは、バリ島で生産から加工まで手がけられるカシューナッツのブランド。

バリ島東部の、パン村という小さな村で開発されています。

冒頭でもお伝えした通り、このイーストバリカシューズはただのお菓子ではなくバリ島の社会問題を解決するために開発された製品。
フェアトレード品として、現地で販売されています。

フェアトレードとは、発展途上国で作られた製品に対して適正な対価を支払うことで、製品を開発した生産者及び労働者の暮らしをより良くする仕組みのこと。

商品を購入する側と生産する側、この両方の間に生まれる取引を公正な価格にすることで、悪条件下で働いている生産者側の人々を救うことができるというのがフェアトレードの考え方です。

このイーストバリカシューズが製造されているバリ島東部のパン村は、インドネシアの中でも貧しい地域。
女性の雇用不足、アルコール中毒者やギャンブル中毒者の蔓延、未就学児など、ここでは無数の貧困問題が巻き起こっているのです。

そんな中、イーストバリカシューズはこれらの問題を解決するため、パン村の人々にカシューナッツの製造という仕事を与えることで雇用の創出に繋げようと動き出しました。

 

イーストバリカシューズがバリ島の貧困問題に貢献する理由

その結果、すでにパン村には500名以上の雇用が創出されました。

その生み出された雇用のうち、80%が女性。

特に女性の雇用不足が懸念されていたバリ島東部にとって、これは貧困解決に繋がる大きな一歩だと言えるでしょう。

また、このイーストバリカシューズが行なうのは、雇用の創出だけではありません。

カシューナッツ製造に適した土壌造りの方法を現地の農家に教えるなど、生産効率を高めるための教育もしてきました。

これは効率的にカシューナッツを製造することで、労働時間を短縮し生活のクオリティを向上させる効果があります。

その他にも、工場内に託児所を作り女性が働きやすい環境を整えるなど、イーストバリカシューズの働きかけによりバリ島東部の貧困問題は徐々に解決に向かっているのが現状です。

キャプチャ

観光地として知られるバリ島は、旅行で訪れるだけではこういった貧困問題のような暗い部分はなかなか見えてこないかもしれません。

ビーチリゾートとして世界中から注目を集める一方、影には暗い社会問題が存在します。

この見えづらい問題を解決し、バリ島に住む人々が幸せに暮らせる社会を作るために、イーストバリカシューズはカシューナッツの製造を続けるのです。

この記事を書いた人(著者情報)

hiyori_sato

学生時代に外語大でインドネシア語を専攻し、インドネシアの虜に。

大学卒業後は総合電機メーカーの海外営業部に勤め、シンガポールなど東南アジアをメインのプロジェクトに携わる。

しかし学生時代に魅了されたインドネシアへの想いが忘れられず、退職しフリーライターとして独立。単身インドネシアへ。

現在はインドネシアと日本の2拠点で活動中。

主にバリ島の情報を発信しますが、その他ジャワ島やスマトラ島など他地域の動向も随時お伝えしていきます!

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