■築地銀だこマレーシアのFacebookページhttps://www.facebook.com/GindacoMalaysia/
気になってマレーシアでの「築地銀だこ」の展開について調べてみると、運営会社のホットランドは今年1月20日にマレーシア進出を発表。「築地銀だこ」、天ぷら専門店「日本橋からり」などの直営店、フランチャイズ店をマレーシアで展開することを目的に、茶カフェCHATIMEやTino’s Pizza EXPRESSなどマレーシアで複数のフランチャイズを展開する企業LOOB Ventures Sdn.Bhd.と合弁会社LHVentures Sdn.Bhd.を設立。4月にはクアラルンプール郊外の都市シャーアラムにあるイオンモール・シャアラムに1号店をオープン、7月にパブリカ店オープン、8月にはミッドバレー店をオープンするなど現在4店舗を展開し、3年間で40店舗の展開を目指すとしている。
マレーシアには比較的早い段階からショッピングモールにたこ焼き店のコーナー販売が現れ、スーパーには冷凍たこ焼きが販売されるなどマレーシア人のたこ焼きに対する認知度は高い。ローカルのたこ焼き店が3P5.5 (約138円)くらいの値段設定に対して、「築地銀だこ」はJAPAN’S No.1 Premium Takoyakiとのフレーズで4P9.9(約248)とローカルでは高めの価格設定でスタートした。
それでも、外側はカリっと、内側はふんわり柔らか、日本から来たNo.1のたこ焼きと現地でも評判となり、パブリカ店のオープンの際にも行列が出来た。
ローカルのたこ焼き店ではチキンや海老といった変わり種たこ焼きがあるのに対して、「築地銀だこ」マレーシアでは、「ぜったいうまいたこ焼き」「さっぱりおろし天つゆねぎだこ」「チーズ明太子」「てりたまマヨネーズ」の4種類のたこ焼きと「お好み焼きそば」「ソース焼きそば」をレギュラーメニューとし「えびマヨたこ焼き」「イカスミたこ焼き」といった新商品を定期的に投入することでローカル店との差別化を図っているようである。
11月27日にはタイでも大人気になっているホットランドのブランド「クロワッサンたい焼き」マレーシアのFacebookページを開設。クアラルンプール郊外のワンウタマショッピングセンターで2017年1月に「築地銀だこ」と「クロワッサンたい焼き」の共同出店を発表している。
■マレーシアクロワッサンたい焼きのFacebookページhttps://www.facebook.com/mycroissanttaiyaki/
日本から海外に進出する飲食チェーンの中には、その国で多店舗展開することを先に考え、全店が80点取れる味とオペレーションが出来ればいいとしているチェーンもある。しかし、ASEAN、特にバンコクでは顕著であるが、そんなチェーンがローカルチェーンに敗れ撤退しているケースが多い。本来、チェーン展開が出来ているお店というのは、創業店や2号店などが100点以上の実力を持ち、お客様がそれを認めたからこそ、繁盛しチェーン展開ができているはずである。
「築地銀だこ」のこの「イカスミたこ焼き」メニューは、生地が黒い分、通常のたこ焼き生地と分けて作らなければならなくなるが、まずはオペレーションよりも、ローカルのお客様から100点を取りに行こうという姿勢が感じられる。
「築地銀だこ」、そして、タイに続き「クロワッサンたい焼き」でも快進撃を続けるマレーシアのホットランドブランドにこれから注目していきたい。
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