ー その後もとどまることを知らず、出店を加速されています。
次々と出店を進めていた2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。当時、関東のみに出店していた当社は売上に大きな影響を受けたのです。拠点が関東に集中していると、企業の存続が危うくなる可能性があると考え、大阪や博多といった国内だけでなく、アジアを中心とした海外にも目を向けるようになりました。翌年、初めての上海視察へ。街の活気、人口の多さなどから「自分は将来、この地で商売をやる」と直感して、上海に進出することを決意しました。
ー 参入が難しいと言われている中国、上海ですが、無事に出店できたのでしょうか?
当初は、上海にあるラーメンのテーマパークに「ラーメン道楽」を出店する予定でした。しかし、施設の集客数が落ち込んだとの理由から、出店が白紙に……。とはいえ、上海に出店することを決めていた私としては、あきらめきれません。それから2年ほどは2~3ヶ月おきに上海を訪れ、物件開発、人脈作りを進めました。その結果、理念を共有でき、長く商売をしたいという価値観の一致する現地日系企業の方と出会うことができました。ライセンス契約を結び、2014年7月に焼肉ホルモン業態の「まるみち」で念願の初出店を果たしました。
ー 出店予定が白紙に……。谷脇社長の経験から、海外進出において大切なことは何だと思われますか?
国内も海外も変わらず、「理念に共感してもらえるパートナーに巡り合うこと」です。何をやるかと同じくらい、良きパートナーと組むことが大事と考えています。当社の海外開発担当は、中国語を話すことができるため、長く一緒に商売を続けるためにも、相手の話し方や伝え方などから垣間見える人柄を重要視しています。
また、特に海外店舗では、オープン後、商品の味がぶれないように毎月1回は店舗視察や運営フォローを行い、QSC(※)コントロールをしています。
※飲食店経営で重要とされている「Q=クオリティ、S=サービス、C=クリンリネス(清潔さ)」の略。これらの要素に比例して、お客様満足度も運営状態も向上すると言われています
ー 今後の展望・夢を教えてください。
世界に向けて日本の食文化を発信し続けていきたいです。店舗数を増やすことのみに注力してしまっては、お客様のニーズに合う飲食店を作り続けることができない上に飽きられてしまいます。そのため、「おもてなし」の心を込めた接客と日本が誇る味を武器に、今後も感動いただけるような業態を生み出し続け「日本の味・サービス・空間」を伝え続けていきます。
店舗名 | 焼肉ホルモン まるみち 上海仙霞路店 |
---|---|
業態 | ホルモン店 |
店舗住所 | 上海市長寧区仙霞路675号 |
電話番号 | +86-21-6236-5559 |
営業時間 | 月曜~土曜17:00~5:00(フードL.O.4:00、ドリンクL.O.4:30)、日曜~24:00(フードL.O.23:00、ドリンクL.O.23:30) |
URL | https://www.dr-t.co.jp/ |
MAP | |
備考 | 他店舗 国内 26店舗 海外 中国5店舗 台湾1店舗 ※他ブランドを含む |
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