正しい日本食を伝えるために

ー　その考えが、現在の店舗拡大につながったのですね。
そうですね。国内を11店舗まで拡大させることができました。順調に出店をしていた当時、取引のあったビール会社の方から、「一緒に韓国へ旅行に行かないか」と声を掛けていただいたことがきっかけで海外にも目を向けるようになりました。この時に初めて渡韓したのですが、焼鳥店を訪れて驚愕。日本人にとっては、日本の味とは思えないような料理が「和食」として提供されていたのです。これではいけない、「正しい日本食」を伝えなければと思い、海外出店を決断し、韓国に初出店を果たしました。

ー　初めての海外出店で苦労はありましたか？
進出した2013年当時は、日本から出店している企業がほとんどなく、飲食ライセンスの取得や仕入れルートの構築など、全てが初めてだらけで何もかもが挑戦でした。例えば、ビザです。外国人である私が韓国でビザを取得することは、一苦労。なかなか審査が通らず、何度も書類の提出を繰り返しました。物件の取得も同様です。なかなか契約に至りませんでしたが、なんとかオープンできました。

ー　海外出店において譲れないこだわりはありますか？
料理だけでなく、店舗の設計から「日本と同じものをつくること」です。「本物の日本食を広げる」という想いで進出したので、日本人デザイナー、日本在住経験のある韓国人の方に施工を依頼しました。

「ごう」今後の展開・夢とは

ー　今後、展開を予定している国はありますか？
台湾出店を視野に入れています。2019年12月に沖縄の「国際通りのれん街」にある「国際通り横丁」に出店しました。沖縄には台湾人観光客が多く、距離も近いです。必然、台湾を身近に感じるようになったことも大きな要因です。

ー　最後に夢を教えてください！
正しく日本食を世界に伝えることですね。今後も日本と同じ店舗、味をそのまま提供し続けていきます。また、国内外問わず、若者の挑戦を同じ目線でサポートしていきたいです。同時に、自分自身も挑戦することでの苦労を楽しもうと思います。

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