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「BANH MI XIN CHAO(バインミーシンチャオ)」TOP INTERVIEW

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バインミー専門店を始めたきっかけ

ー 2016年10月にオープンして以来、国内外問わず、多くのメディアに取り上げられているバインミー専門店「BANH MI XIN CHAO」。ベトナムのバインミーの味を再現するため、兄弟でオープンさせたといいます。今回はオーナーの一人、兄のブイタンユイ氏にお話を伺いました。まずは、ご経歴について教えてください。
2007年に来日し日本語学校に通った後、三重県にある大学で経営について学びました。大学卒業後は学生時代にアルバイトをしていたコンビニで社員として働いたり、知り合いに紹介してもらった外国人技能実習生(日本の企業などで技術や技能を身に付けるために来日している外国人)の通訳・管理などを大阪で行ったりしていました。

 

ー 飲食とは関係のない仕事をされていたのですね。そんな中、なぜ日本でバインミー専門店をオープンしようと思ったのですか?
「自分でビジネスを行う」ことが長年の夢だったのですが、その夢を実現するために行動に移ろうとした時、漠然とですが「飲食店がいい」と思いました。学生時代に居酒屋でアルバイトをしていた経験が影響しているのかもしれないですね。また、大学で学んでいた経営学の観点から、仕入れや店舗運営などに興味があったことも理由の一つとして言えるかもしれません。
出店する店は、自分たちにアドバンテージのあるベトナム料理にしようと思いました。どんな料理がいいか検討していると、当時、バインミー専門店が東京に5店舗しかない(ユイさん調べ)ことが分かったのです。競合店が少ないということと、ベトナムの国民食であるバインミーを日本に広めたいという想いがあってバインミー専門店に決めました。

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本格的なバインミーを提供する「バインミーシンチャオ」

 

ー 三重と大阪の方がなじみ深いと思うのですが、ご出店の際に東京を選ばれた理由は何でしょうか?
最初は、東京・大阪・名古屋のどこに出店するか悩みました。なかなか決められなかったので、実際に全ての都市に足を運び、それぞれの都市の魅力を肌で感じることにしたのです。その結果、一番若者が多く、活気があると感じた東京に出店を決めました。
当初は、外国人の多い上野(東京都台東区)のアメ横もしくは秋葉原(東京都台東区)で検討していたのですが、友人の勧めで高田馬場(東京都新宿区)を訪れてみたところ、学生が多く、常に大勢の人で賑わう新宿(東京都新宿区)に近いというところが気に入り、物件の契約をしました。

 

出店後の反応とは

ー オープン後、比較的すぐに認知度が上がったそうですが、何かきっかけはあったのですか?
2017年2月に、中日新聞に私たち兄弟の記事が掲載されたのです。これをきっかけに、ベトナムの国営テレビがわざわざ日本まで取材に来てくれ、取り上げていただきました。その後は、日本のテレビや雑誌など、非常に幅広く紹介していただき、おかげさまで知名度が上がりました。

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中日新聞 2017年2月4日の記事

 

― メディア出演なさってからの反響はいかがですか?
ありがたいことに、通常よりもたくさんのお客様にご来店いただいております。
特にベトナムの国営テレビに取り上げていただいた際は反響が大きく、それまでは全体の2割程だったベトナム人のお客様が6割にまで増えました。

ー 2018年10月にはベトナムのホーチミンにバインミー専門店をオープンされていますが、なぜ、このタイミングでベトナム出店となったのでしょうか?
国営テレビのおかげで、ベトナム現地でも当店の知名度がアップしたことにより、ベトナムにも出店してほしいという声をいただきオープンさせました。現地店舗は日本の店舗(8席程)より広く、20~30席程用意しており、カフェスペースとしてもご利用いただいております。オープンより半年間は、マネージャーとして弟が基盤をつくってきてくれました。

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バインミーシンチャオ ホーチミン店

 

バインミーへのこだわり

― 日本でバインミーの認知度が上がるのと同時に、たくさんのバインミー店がオープンしていますが、ずばり!バインミーシンチャオの強みとは?
現地の味を提供している、ということですね。
現在専門店としてオープンしているお店の大半が、日本人がオーナーを務めているので、日本人向けのテイストになっていると思います。私たちは現地の材料を使い、ベトナムで長年バインミー店を営んでいる方に教わったベトナム人にも人気の味を再現しているので、その点は他のお店との差別化につながっていると考えています。

― 現地の材料は、どのように調達されているのですか?
出店当初は、東京に出てきたばかりで飲食店に携わっている知り合いもいなかったため、自分の足で一つ一つ食材業者を探し回りました。50社くらい回って、やっと見つかった業者もあります。現在は安定して食材を調達できているので、お付き合いしてくれている方々に感謝しています。
ベトナム人である私が日本に出店することは資金面を含め、大変な苦労がありました。しかし、多くの方と出会い現在があるのもお店のおかげです。今後、さらにいろいろな方と出会ったり、お店を知っていただいたりするよう頑張ります。

スペシャルバインミー
ベトナムのハムや豚焼肉など、ほぼ全ての具を挟んだスペシャルバインミー

 

次のステージとは

ー 今後の展開について教えてください。
2019年夏は、さまざまな計画を予定しています。まずは浅草(東京都台東区)に、日本2号店をオープンする予定です。浅草は観光客が多いエリアなので、日本人はもちろん、たくさんの海外の方に利用していただきたいですね。その他に、フードトラックを始める計画があるので、楽しみにしていてください。
また、2019年から2020年にかけてフランチャイズ(以下FC)でチェーン展開することを目標にしています。最近ではFCのお問い合わせをいただくことが増えてきたため、それに応えていきたい気持ちもあります。

― 最後に「バインミーシンチャオ」の夢についてお聞かせください。
日本でバインミーをさらに広めていきたいと思っています。そのためにもチェーン店化をして、日本全国の方にバインミーを食べていただくことが夢です。

この記事を書いた人(著者情報)

rin

教えてASEAN編集部として日々経営者の方にインタビューさせていただいております!

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