ー 無事にオープンできたのでしょうか?
最後は自分で寸法を測ったり、ペンキを塗ったりなど内装工事を行いました。2019年の10月に何とかオープンすることができましたが、いざ営業を始めると、困難にぶつかる日々でした。
ー どのような困難が起こったのですか?
当時、お店には窓も換気機能もなかったため、揚げ物をしていると店内に煙が蔓延してしまったのです。また、オープン後、半年たたずして新型コロナウイルスが流行し始めて、3月には店内飲食が禁止になりました……。
ー 売上、客足には、どのような影響がありましたか?
出店したエリアは、日本人がほとんどいないので、ローカルの意見を参考にブラッシュアップしている最中でした。ベトナム人にとって「日系レストラン」はお酒を飲んで騒ぐ場所ではなく、食事をじっくり楽しむ場所と捉えているようです。また、「日本食は生魚を調理したメニュー」とイメージしているベトナム人もいるようで、メニューを見る以前に食べられない、という方もいました。オープン後の数ヶ月でそう感じたため、新たな取り組みとして朝食やベトナム料理の提供を始めることに、その矢先に新型コロナのパンデミックが起きました。ベトナムでは、朝食は外食するのが一般的なので、かなり痛手でしたね。
ー 海外進出を検討されている方へアドバイスをお願いします。
出店前のプランやコンセプトを貫くことも大切ですが、時には現地のニーズに適応していく柔軟な姿勢も大切です。
例えば私の場合、すし職人の経験があったので当初は「すし店」を営む予定でしたが、現在は日本の定食やベトナムの家庭料理も提供しています。これは、ベトナムに出店しているのだから、ベトナム人の口に合う料理の開発や声に応えることは最重要だと考えたからです。そこで、ベトナム人スタッフにヒアリングを行いました。その結果、ベトナム料理を提供するようになったのですが、ベトナム人の入店のきっかけにもなっており、段々と日本料理を食べていただけるようになってきております。
ー 今後の出店予定はありますか?
将来的には、ベトナムで3店舗ほど展開したいと考えています。
また、新規出店ではないのですが、現在の店舗の物件契約が終了するので、2021年7月に高級住宅街があり、外国人在住者も多い7区に移転予定です。7区は現在のエリアよりも日本人が多いので、メニューも一新する予定です。
ー 夢を教えてください!
「ベトナムの方に日本の味を知ってもらう」ことですね。ベトナムの特に日本人街がない場所では、日本料理はまだまだなじみがないため、それを覆したいですね。将来的には富裕層だけでなくベトナム全土の方に食べていただけるような価格設定、マーケティングを行い、「日本食」の概念を変えていきたいです。
店舗名 | 日本料理Amami |
---|---|
業態 | 日本料理店 |
店舗住所 | CC The Silver Star, 156A Nguyễn Hữu Thọ, Phước Kiển, Nhà Bè, HCM |
電話番号 | +84 35 832 6743 |
営業時間 | 8:00~21:00 |
定休日 | なし |
URL | https://www.facebook.com/monnhatamami/ |
MAP |
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