マレーシア国内の食を考えるにあたって重要となるのがハラル(Halal)。
ただし、多民族国家であるため、ノンハラル(Non Halal)である豚肉、酒などに関しても概ね寛容ではある。
しかし、国民の約68%を占めるのはマレー(モスリム)系マレーシア人ある。
また、中華系は主要三民族の中では平均世帯年収はもっとも高い。
中間所得層、富裕層の増加に伴い、食の消費に対して意欲的であるため、高価、高品質、稀少なものにも興味を示す傾向にある。
中国、台湾、韓国など近隣諸国からは、購買力のある中華系をターゲットにした食品、製品の展開が目立った。
注目すべきは高級感、プレミアムといったキーワードの健康食品や嗜好品(コーヒー、紅茶)。
また今後は日常に使うしょうゆなどの調味料でも、衛生的な設備での製造、グルテンフリー(Gulten free=小麦たんぱく質を排除してあること)、オーガニックなどの食自体の質へのこだわりに関心を示す消費者の志向は見逃せない。
厨房周辺機器の分野で出展していた、食用油ろ過機で日本国内トップシェアを誇る「株式会社コマツ製作所(本社・東京都大田区)」。
東南アジア(ASEAN)圏内では現在シンガポール、マレーシアを拠点に順調に業績を伸ばしている。
今回、マレー半島の南部ジョホール・バル(Johor Bahru)にあるKOMATSU OIL FILTERS MALAYSIA SDN.BHD.の取締役補佐・山下一三氏にコメントをお願いしたところ、快諾していただいた。
–今回、MIFB2018に出展されていますが、来場者の反応などはいかがでしょうか。
おかげさまで日本の企業様や飲食業界様等には、以前より当社製品を信頼いただいております。
当地でもASEANを中心に日系企業様、ローカルカンパニー様に対し訴求するため、年間3-4回ほど、このような展示会に出展しています。
新規のお客様の開拓という意味では、当社製品の食用油ろ過機のデモなどを実際に見ていただき、性能や効果などを直接アピールできるのが魅力ですね。
–マレーシアでの今後の展望などは?
ろ過機を導入することでコストの削減ができるということをお客様に伝えるため、現在は営業に力を入れています。
実際に手応えを感じています。
弊社は業種別フィルターを各種取り押さえており、油を多く使う食文化のマレーシアにおいても今後さらに需要があると考えています。
今後も展示会や見本市などを営業の一環として、積極的な展開をしていきたいと思います。
【コマツ製作所】
URL:http://www.komatsufilter.co.jp/
MIFBは一般ビジター向けではなく、あくまでも飲食業界向けの展示会であることが特徴的である。
年に一度の開催ではあるが、参加団体の関連業種にまで及ぶため、マレーシアの現在の飲食業界の食材や厨房機器、パッケージングまで、最新情報やニーズを読み取ることができる貴重な機会である。
MIFB(Malaysian International Food & Beverage Trade Fair)
公式URL:http://mifb.com.my/
※2019年の開催日程など詳細は公式サイト参照
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