中でも注目は串豚モツを高級化した「シャーレーレー」。
現地でワッタードゥトゥと呼ばれる豚の内臓の串刺しを、客自身が煮え立つ鍋で火を通しながら食べる屋台料理で、庶民料理中の庶民料理だ。
ミャンマープラザにあるレストランが店の一画でこの料理のコーナーを設けている以外は、路上の屋台でしか見かけない。
基本1串100チャット(約7円)で、20本も食べればお腹がいっぱいになる。
同店では、客が山盛りのモツ串から好きなだけとって一人用鍋で煮て食べる食べ放題形式で提供し、1人1万2000チャット(約850円)。
屋台では出さないような内臓以外の豚肉や鶏肉も用意し、焼きそばやちょっとしたおつまみも食べられるが、それでも割高感は否めない。
ワッタードゥトゥを高級化するというアイディアは秀逸だが、この内容であれば6000~8000チャット(約430~570円)くらいが妥当な価格と感じる。
ビュッフェスタイルのため、フードコート内でここだけは柵で囲ってあるが、実際、周囲が大混雑でもたいてい空席がある。
今後、同店は価格設定を見直すか、撤退して別の店が入るかの展開になるのではないかと予想している。
急激に食のエンターテイメント化が進むヤンゴン。
屋台料理の高級化と路面フードコートという新たな2つの業態が根付くのかどうか。
新しモノ好きのヤンゴンっ子が飽き始める半年後あたりに、その真価が問われそうだ。
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