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【カンボジア】生粋のアメリカンピザ店「Boston Pizza & Bar」オーナーにインタビュー

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新鮮なハンドトスピザをお手頃価格で

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各種ピザメニュー。
サイズはM、Lのほか、1人ランチにぴったりのパーソナルサイズも。
(写真:Facebookページより。
店舗提供)

アメリカ各地で食べられるピザのよいところを折衷したという“ボストンピザ”の特徴を、Phin氏に挙げて頂きました。

「まず、生地、ソースはすべて自家製で、その日に作ったフレッシュなものだけを使っています。
ソースは甘くなく、塩辛くもない、絶妙なバランスにこだわって作ったものです。
生地は、まるでバブルガムように厚くて弾力がありすぎるものとは違って非常に薄く、噛んだ時にパリパリ感を味わって頂けます。
そして、カンボジアでよく見られるピザ生地のように甘くありません。
食べる時に生地が垂れ下がってしまわないよう、提供時のコンディション維持にも気を遣っています。
さらに、サイズと価格のバランスも熟考しました。
大きさに見合った適正な価格で提供したいと思っています。」

来店・利用機会創出を目指す施策を拡充中

オープン後1ヶ月余り経った時点での顧客層は、国籍で言うと実に様々な方々が混在。
あえて大まかに言えば、西洋人の割合が多いそうです。

人気メニューは、ピザでは「ペペロニピザ」(M: $11.0、L: $13.0)「イタリアンソーセージ&ペッパーズピザ」(M: $11.0、L: $15.0)、BBQメニューの「スモークドリブ」($9.0)で、ドリンクを含めた1人当たり平均単価は約$8.0。

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「イタリアンソーセージ&ペッパーズピザ」(M: $11.0、L: $15.0)

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「スモークドリブ」($9.0)

「オープン後間もない現在は、お客様にメニューを知って頂くために、曜日変わりでスペシャルセットメニューを提供しています。
例えば、火曜日はペペロニピザ&ビールまたはソーダ($6.0)など、毎日異なるメニューをフィーチャーし、紹介するようにしています。
スペシャルセットで提供するピザは、ランチなどに1人で手軽に食べられる、9cmのパーソナルサイズ。
様々な味を試してもらえればと思います。」

「ビールは、カンボジア産クラフトビールの「Kingdom」のドラフトを、3種類用意しています。
他店より安い$1.5で提供していることもあって人気がありますね。
普段飲まないお酒を試してもらえるように、月〜土の17時〜19時にはハッピーアワーを設け、ビールやカクテルを割引価格で提供しています。」

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3種類の「Kingdom」ドラフトビール

料理の味については好評で、1度来たお客様が家族や友人を連れて再来店するといったサイクルもできてきているといいます。

一方、今後力を入れていきたいこととして挙げてくださったのが、デリバリーについて。
現在は1社のデリバリーサービスと提携しており、インターネットで注文してから45分程で簡単に配達を受けられるようになっていますが、今後さらに2社のデリバリーサービスを導入する予定だそう。

「これらのデリバリーサービスは独自のWEBサイトを持っているので、店舗の宣伝になると思っています。
それに、皆が店にまで食べに来たいわけではないと思いますし、複数のデリバリー会社から選択できるのは、お客様にとってもよいことだと思っています。」

とPhin氏。

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サイドメニューも充実(写真:Facebookページより。
店舗提供)

ハード面では、店内でのスポーツ観戦などを可能にするTVや、さらなるアート作品の設置なども検討中。

また、アメリカンピザにあまり馴染みがないカンボジア人向けの周知施策の一環として、ライブショーなどのイベントの定期開催も企画しているそうです。

カンボジアで開業時の注意点は、店舗工事のクオリティコントロール

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店内

長らくアメリカでビジネスを行ってきたPhin氏。
アメリカと比較して、カンボジアでビジネスを行う上で難しいと感じる点についてお伺いしました。

「まず、開業間もない現在は、店舗の認知拡大が難しいと感じています。
アメリカンピザに馴染みのないカンボジアの人達に知って頂くために宣伝・露出していくことは、私達にとってはチャレンジングなことです。」

「開業準備に関して言うと、工事のクオリティ管理が非常に大変でした。
店舗の設計は自分達で行いましたが、施工は現地の業者に頼んだのです。
事前に契約をきちんと交わし、実現したいことを詳細に伝えなければいけないということは言うまでもありませんが、こちらの要求水準は彼らが思う「完成」の状態とは異なることを認識しておかなければいけません。
まっすぐ塗装できていないとか、ワーカーの人々が工事後に清掃・片付けが不完全なまま帰ってしまうといったことは、日常茶飯事です。
賃金が決して高くない彼らは、後でやり直しを求めても快く対応してくれるとは限りません。
だからこそ、思い描いた通りのものを作ってほしいと思うなら、作業経過を常に自分の目でチェックして、気になることがあったらその場で指摘しないといけません。
このようなことはアメリカでは起こらないので、カンボジア特有の大変さといえますね。」

「絶品のアメリカンピザなら“ボストンピザ”」と言って頂くために

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テラス席。
ボストンの風景をイメージした作品は、プノンペン在住の日本人アーティスト作

根っからの起業家タイプのPhin氏。
他にも手がけたい事業がたくさんあるものの、現在は「Boston Pizza & Bar」「Import Cuts」の2事業に注力したいとのこと。

「Boston Pizza & Bar」が目指すところについては、
「とにかくプノンペンで最高のピザを提供していきたい。」
と重ねて語ってくださいました。

イタリアンピザやカンボジア風にアレンジされた甘めのピザを提供する店舗が多い中、「本物」のアメリカンピザとして、“ボストンピザ”の名がプノンペン中に知れ渡る日も近いでしょう。

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■Boston Pizza & Bar
【住所】No. 10, Street 278, Phnom Penh
【電話】011 572 212
【定休日】日曜日
【営業時間】12:00〜22:00
【Facebookページ】https://www.facebook.com/BostonPizzaBKK1/

 

この記事を書いた人(著者情報)

HARU

2015年よりカンボジア・プノンペン在住。
現地企業に勤務後、フリーランスライターに転向。
カンボジアの飲食、旅行、アート、カルチャー関連の取材・インタビュー記事を各種メディアに寄稿中。

▼詳細プロフィール
https://lifeart-gallery.com/haru_profile/

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