Cashbacの専用アプリは、まるで飲食店情報サービスのような設計である。
そこにはCashbac対応店がずらりと並ぶ。
ジャンル毎の区分けももちろんだが、スマートフォンの位置情報機能と連動させれば、表示されている店舗までの距離が分かるようになっている。Cashbacは「主に中級以上の飲食店での導入を想定している」と先述してしまったが、今更ながらこれは語弊のある書き方かもしれない。
飲食店ではない小売店舗やスパ、衣料品店なども名を連ねている。
ただやはり、Cashbac対応店はレストランが大半だ。
Cashbacそのものを利用しなくとも、アプリに掲載されている飲食店情報だけで充分楽しめる。
CashbacはQRコード決済の他、ビーコン決済にも対応する。このビーコン決済とは、要はBluetooth接続を介したシステムだ。
スマートフォンにNFC機能がなくとも利用できる。
NFCスマートフォンは比較的値段が高く、それを買うことができない市民も多い。
しかし、カメラとBluetoothはどのスマートフォンにも必ず搭載されている。
ジャカルタ市内のレストランでも、Cashbacのビーコン端末が目立つようになった。
今後の加盟店舗拡大が期待される銘柄だ。
以上のことから分かるのは、キャッシュレス決済導入による合理化は顧客側に利益として返ってくるということだ。
現金はモノである以上、それを全国隅々に運ばなければならない。
しかし冒頭で述べたように、インドネシアは巨大な火山地帯。
物流のためのインフラ設備が良好な状態であるとは決して言い切れない。
しかしオンラインは、それらの問題を一気に飛び越えてしまう。
キャッシュレス決済が長年に渡り横たわっていた国内問題を解決している、という側面も事実としてあるのだ。
そして合理化に伴うコストカットは、キャッシュバックという形で花を咲かせることができる。
【参考】
Cashbac
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