インドネシアは世界的に見ても、非常に大きな国土と人口を有している。
我々はメルカトル図法の世界地図に慣れているが、これは赤道から遠ざかるだけ実際よりも地図が大きくなってしまうという欠点がある。
グリーンランドがオーストラリアよりも大きくなっているのはそうした理由だが、メルカトル地図はそもそも航海者向けの地図である。
緯度と経度が正確であれば問題なかったのだ。
インドネシアはある意味、メルカトル図法の欠点に苛まれている。
この国は巨大で、しかも中央に山脈の走る火山地帯である。
インフラ整備が簡単ではないのだ。
この国でキャッシュレス決済が普及する理由は、こうした背景もある。
今回は現地キャッシュレス決済銘柄『Cashbac』を紹介しよう。
この国でも電子決済サービスの乱立が叫ばれているが、Cashbacはその名の通りキャッシュバックに特化した設計である。
クレジットカードとデビットカードに紐付けでき、利用毎にキャッシュバックが発生するのだが、Cashbacの場合は2割、3割のキャッシュバック設定が珍しくない。
キャンペーン期間に恵まれれば、4割以上のキャッシュバックすらある。
このCashbacは、主に中級以上の飲食店での導入を想定しているらしい。
「中級以上」というのは、個人経営の商店や屋台を考慮に入れた表現だ。
例えば、教えてASEAN.NETでも既に解説したOttoPayの場合は、まさにそのような個人経営店舗に寄り添ったものである。
OttoPayを運営するサリムグループはインドネシア最大の食品企業Indofoodを有し、日々庶民が利用する商店に対して大きな影響力を与えている。
故に屋台経営者に対してリーチしやすい、という背景がある。
それに比べれば、Cashbacはミドルクラス以上の市民を意識しているという趣きだ。
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