いくら高速道路があるとはいえ、利用客の大半は遠方から来た人々である。
郊外まで出向き、寿司だけを数巻購入しその場で食べて帰宅、ということはあまりないだろう。
つまり利用客は、ある程度大きな買い物をしに来ているということだ。イオンモールには、日系家電量販店のベスト電器が入居している。
このベスト電器は、インドネシアでは随分と知られた存在。
店員は法被を着ていて、日本式の接客で我々を迎えてくれる。
その雰囲気は、日本国内の店舗とほぼ同質だ。
家電量販店は、ある意味でその国の状況を反映している。
どのメーカーのどのような製品が売れ筋なのかを一目で判断できるからだ。
たとえば、洗濯機。
インドネシアでは二槽式洗濯機の人気が根強いと言われてきたが、それでもドラム式洗濯機の存在感が徐々に大きくなっている。
時代の流れは、この国にも及んでいるようだ。
さて、ベスト電器で大きな買い物をした利用客は、その後どこへ行くだろうか。
そのまま駐車場に戻ることはない。
喫茶店で一息つこうと考えるのが人情というもの。イオンモールがフロアの各所に飲食店や喫食コーナーを配置しているのは、つまるところそうした理由である。
ディナーを楽しめるレストランから喫茶チェーン店、アイスクリーム店、ファストフード店、たこ焼き屋まで入居しているのがインドネシアのイオンモールの特徴だ。
それと並行して、オンライン配車サービスGo-Jekが展開する飲食関連イベントもこのイオンモールで開催されている。
Go-JekがフードデリバリーサービスGo-Foodを運営していることは、既に教えてASEAN.NETで配信している。
そのGo-Foodが、フードコートイベント『Go-Food Festival』を開催しているということも既報の通り。このGo-Food Festivalに出店しているのは、いずれも現地の中小零細業者。
Go-Jekのキャッシュレス決済サービスGo-Payと連携させることで、中小事業者に店舗拡大のチャンスを提供しようという試みだ。
Go-Food Festivalでは、決済はGo-PayのQRコード認識のみ。
しかし、現金をGo-Payの残高にするカウンターも設けられている。現地系キャッシュレス決済サービスは、日系企業にとってももはや見過ごせない存在となった。
Go-Food Festivalに限らず、イオンモールに入居する各店舗でGo-Payを利用できるようになった。
帰宅する際も、イオンモールにGo-Jakを呼び出すことができる。
これはインドネシアを訪れる日本人にとっては、非常にありがたい要素でもある。
インドネシアはジュネーブ道路交通条約に加盟しておらず、故に日本との国際運転免許証が発行されない。
そのため日本人は市内の移動を公共交通機関かタクシーに頼るしかない。
会計が明瞭なオンライン配車サービスは、外国人にとっても極めて重要な足なのだ。
インドネシアでのビジネスは、オンライン配車サービスの存在なしには考慮できない状況になっているといえる。
【住所】
イオンモール・ジャカルタガーデンシティ店
Jl. Boulevard Jakarta Garden City
Jakarta Garden City, Cakung
East Jakarta , 13910, Indonesia
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