さて、それではベトナムのキャッシュレス事情について確認していきましょう。
ベトナムは成人の銀行口座の保有率が31%(出典:世界銀行「グローバル・フインデックス・データベース2014」)と、とても低いです。
そのため、銀行口座を持たなくても利用可能な決済アプリを中心に普及が加速しています。
銀行口座から直接チャージできないので、お金の補充はコンビニなどに設置されている機械を利用します。
もちろん、銀行口座から直接チャージすることも可能です。
今回は急激に普及しているベトナムの決済アプリ、MoMo、Zalo Pay、Grab Payの3種類をご紹介します。
◆MoMo
MoMoは急激に成長しているキャッシュレス決済システムです。
現在、ユーザー登録数約1600万人を誇り、キャッシュレス決済アプリケーションでは、最も多くの利用者がいます。
特徴は、お金をコンビニなどで現金にして引き出せる他、MoMoユーザー同士で送金をすることが可能です。
ベトナムでは、都心部で働く家族が地方の実家に仕送りをすることが多いです。
銀行口座を保有している方が少ないため、今までは仕送りをする場合、直接持参する必要がありましたが、MoMoを利用すれば容易に送金できます。
◆Zalo Pay
ユーザー登録が1億人以上を誇るベトナム最大級のチャットアプリの「Zalo」。
ベトナムの人口が約9,467万人(出展:外務省)なので、国内外のユーザーが利用していることがうかがえます。
⽇本⼀のユーザー数を誇るチャットアプリケーション「Line」のベトナム版と言えます。
そんな超人気アプリの決済サービスが「Zalo Pay」です。
Zaloユーザーなら簡単に登録でき、すぐに利用できます。
◆Grab Pay
Grabとは、2012年マレーシアで創業した東南アジア最大のタクシー配車サービスです。
ASEAN諸国で約1億6000万人のユーザーが登録しています。
Grabはベトナムでも普及しています。
地下鉄などの交通機関の整備が遅れているベトナムでは、バイクのタクシーなどを利用することが一般的です。
タクシーを呼ぶ際に非常に便利です。
そのGrabが提供しているキャッシュレス決済サービスが、Grab Payです。
Grabで呼べば、Grab Payを利用して支払うことが可能です。
Grab Pay最大の特徴は、ベトナム語と英語の2言語に対応していることです。
ベトナムのほとんどのキャッシュレス決済アプリはベトナム語のみ対応ですが、ASEANの5ヶ国(シンガポール・タイ・マレーシア・ミャンマー・フィリピン)でも利用できるGrabは英語にも対応しています(日本語は未対応)。
英語があるので、日本人でも利用できそうです。
ベトナムでは、キャッシュレス決済会社同士の競争が激化しています。
ベトナム訪問時に、事前にアプリケーションをダウンロードして登録しておけば、現地での両替が不要になります。
買い物や交通機関でも利用可能なので、ぜひとも、ご活用ください!
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