カンボジアの主要銀行としては、アクレダ銀行(ACLEDA Bank)、カナディア銀行(CANADIA Bank)、カンボジア・パブリックバンク(Cambodian Public Bank)、ABA銀行などが挙げられます。
今回は比較的高金利で、日本語でのサポートを提供するジャパンデスクが設置されたプノンペン商業銀行(Phnom Penh Commercial Bank:PPCB)を例として取り上げます。
PPCBの場合、最長の60ヶ月もので年率6.50%の金利(3月23日現在)がつきます[*3]。
ただし、カンボジア居住者の場合、定期預金金利に対し6%の課税(非居住者は14%)がなされるため、実際には税金分が差し引かれた金額を受け取ることになります[*4]。
なお、運用益が非課税となる資産運用法に関しては、「沸騰するASEAN~投資家フレンドリーなマレーシアでコツコツ資産形成!(前編)」をご参照ください。
PPCBで口座開設する場合、パスポートと雇用契約書/在職証明書もしくは営まれている事業に関する証明書、現住所証明書などが必要になる模様です。
また、定期預金口座の最低預入金額は500ドル(約5万3,500円)になります[*5]。
スムーズに銀行口座を開設するためにも、同行のジャパンデスクに最新の必要書類などを確認するようにしましょう。
他方で、カンボジアにて定期預金サービスを利用する場合の注意点として、
①為替変動リスク
②ペイオフ制度がない
などが挙げられます。
①に関しては、外貨建て預金をする場合、基本的に避けることができません。
また、カンボジアでは、預金を預け入れた金融機関が破綻した際に、一定額まで預金を保護してくれる制度である②のペイオフ制度が設けられていません。
カンボジアの銀行に全資産を預けるのではなく、1,000万円までの預金が保護される日本の金融機関なども含めて資産を分散させる必要があるでしょう。
今回は、ASEANで最も高い成長が期待されるカンボジアの高金利定期預金サービスをご紹介しました。
同国で勤務もしくは進出を検討されている方は、効率的な資産形成に寄与するカンボジアの定期預金を活用されてみてはいかがでしょうか。
※1米ドル=約107円で換算
【出典】
*1 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52560370V21C19A1I00000/
*2 世界銀行
https://www.worldbank.org/ja/publication/global-economic-prospects#firstLink01656
*3 PPCB
https://www.ppcbank.com.kh/rates-fees/#deposit
*4 日本貿易振興機構(JETRO)
https://www.jetro.go.jp/world/asia/kh/invest_04.html
*5 PPCB
https://www.ppcbank.com.kh/personal-banking/deposit/fixed-deposit-account/
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