2つ目は、中国とベトナムの関係です。
上述のように、新体制は米中対立の中でもバランスを取る路線を進めるでしょうが、実際それがうまくいくかは別問題です。
中国とベトナムは長年、南シナ海・南沙諸島などの領有権を巡って争っており、ベトナム人の中国感情は決して良くありません。
例えば、最近でも4月に入り、ベトナムではスウェーデンの衣料品大手H&Mに対する不買運動を求める声がネット上で広がりました。
その背景には、中国が4月2日、H&Mがホームページ上に掲載した中国の地図に南沙諸島が含まれておらず違法だと主張。
H&Mはそれに応じて修正したのですが、今度はベトナム側から大きな反発を生み、今回の事態に繋がったようです。
今回の事態は日系企業にとって、1つの戦略的チャンスと言えるでしょう。
ベトナムにも中国企業は進出していますが、中国との間で政治的摩擦が大きくなれば、その部分を日系企業が補えます。
今後もベトナムの魅力は変わらないと言えるでしょう。
※1アメリカドル=約109.57円で換算
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介