ファースト:一般的なイギリスのタイレストランは、もっとタイを全面に押し出しているインテリアですが、うちは違います。
オーナーはタイ人と中国人のハーフですから、両方の文化を取り入れたアンティークテイストを意識しているんです。
どれもタイや他の国から取り寄せたアンティーク家具にこだわっています。
昔タイで使われていたブリキの看板や、昔ながらの中国の薬箪笥。
そういった意外な物を組み合わせることで、モダンかつ居心地の良い空間を目指しているんです。
もっとも趣味の延長みたいなところもありますが。
−スタッフのマネージメントについてはいかがですか?
ファースト:スタッフ同士はとても仲が良くて、家族みたいなものです。
ずっと一緒に働いていますからね。
みんな思ったことを遠慮なく言います。
仕事は仕事。
違うと思ったらすぐに指摘するし、された方も素直に受け入れます。
マネージャーの僕にもみんな言いたいことを言いますが、私ももちろん気にしませんし、きちんと聞き入れます。
仕事が終わればそんなことはスッキリ忘れて家族のように付き合っています。
私と妻はホールで一緒に働いていますし、キッチンのスタッフも夫婦で一緒に働いています。
本当に家族みたいなものですよ。
−それはタイ人特有の性質のようなものでしょうか。
タイは皆さん優しいというイメージがあります。
ファースト:うちの店はとくにそうですが、タイ人がみんなそうとは言いきれませんね。
タイでは年功序列を非常に意識する習慣があるので、ボスがスタッフより年下だったりすると、やりにくい空気感になることも多々あります。
そういった悪い雰囲気というのはお客様に伝わりますからね。
うちでは本当に仲良く、なんでも言い合える関係を常に意識しています。
一緒に働く仲間ですから、楽しく付き合っていきたいですからね!
−日本、日本人についてはどんな印象をお持ちですか?
ファースト:実は日本行きを妻とずっと計画しているんだ!
早ければ来年。
特にに北海道に興味があるよ。
タイ人にとって北海道は人気の観光地で、食べ物も美味しい。
行けばきっとたくさん影響されることがあると思う。
最近はイギリス人も健康志向になってきているから、日本料理がジワジワ来ているんだ。
良いポイントを日本料理から得られれば良いと思っているよ。
−日本人はシャイだと世界の人から言われていますが。
ファースト:確かにシャイという印象はあるけど、それよりも礼儀正しいっていう印象が強いかな。
僕はサッカーが好きで、ワールドカップを見ていた時、日本人のサポーターが終わってからゴミを片付けていたんだ。
あれには驚いた!なんて礼儀正しいんだと思ったね。
−ファーストさんの趣味は何ですか?
ファースト:旅行です。
今までいろんな国に旅行に行ってきたけど、一番良かったのはスイスだね!
確かに物価は高いけど、行く価値があった。
日本にも早く行きたいよ!
−本日はありがとうございました。
ファースト:こちらこそありがとうございました。タイでビジネスを始める日本人の方も、日本の良い文化を、自信を持って展開することをおすすめします!
みんな日本が大好きですよ。
今回イギリスのタイレストランを取材してみて、改めてビジネスを展開する上で信念というものの大切さを感じました。
異国でのビジネスはもちろん簡単なことではありません。
けれどもそこにはたくさんのチャンスが溢れていて、視点が違う外国人だからこそ得られるインスピレーション、アイデアがあると感じました。
日本の文化や料理、風習がもっと世界に広まり、興味を持ってくれる人が増えることは、本当に素晴らしいことだと思います。
その上で自分自身も楽しめる、遊び心を持って突き進んでいく大胆さがあれば、怖いものなしなのではないでしょうか。
イレギュラーなイギリスからの投稿ですが、参考にしていただければ嬉しいです。
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