ここイギリスから遠い東南アジア、ASEAN諸国というのは、イギリス人にとってはミステリアスな地です。
現在イギリスではASEAN諸国レストランが増加しており、じわじわ人気になりつつあります。
若い世代を中心に「おしゃれ」とも感じられているイギリスの東南アジア料理店。
今回は、なぜ人気なのか、その秘密をご紹介いたします。
イギリスは食事がまずい、というのを聞いたことがありませんか?
イギリス在住4年になる筆者の印象としては、決してイギリス料理がまずいのではなく、ただイギリス人は食に関する興味が日本人に比べて低いのかなということです。
実際、料理を全くしないイギリス人も多く、冷凍食品や温めるだけで食べられるReady meals と呼ばれる食品が非常に充実しています。
もちろん、テイクアウトも日常的に利用します。
共働きが一般的なイギリスでは、毎日外食やReady mealsという家庭もあり、それでも苦に感じない、こだわらない人が多いのです。
料理より何よりイギリス人が好きなのはホリデー、旅行です。
近隣のヨーロッパ諸国に行き尽くした旅行慣れしたイギリス人なら、アジア、南米に行って初めて「長旅!」というワクワク感を得られます。
日本人にとっても同じではないでしょうか。
東南アジアならサクッと行けますが、ヨーロッパとなると最低でも一週間は滞在したいですよね。
イギリス人にとってASEAN諸国は、近年旅行先として人気です。
アジアの中でも独特の文化を持つ日本も人気ですが、なんといってもASEAN諸国は滞在費が安く済むというのが魅力なのです。
イギリス人を含めたヨーロッパの旅行者は、泊まるところや食べるものにお金をかけずに、自分なりに旅を楽しむのが得意。
工夫すれば安く色々な場所を見て回れるASEAN諸国が、旅慣れたヨーロピアンたちの間で人気となっているのです。
イギリスの料理番組では、ASEAN諸国へ旅をしてその場で料理するものもあります。
水上マーケットのボートの上やビーチのそばで、現地の食材とあるものを使って料理するのを見て、そのエキゾチックな雰囲気に視聴者は興奮するのです。
タイやベトナム、マレーシアなどに旅行に行きたい!まずは料理を食べてみたい!ということから、ASEAN諸国料理店が人気というわけです。
ロンドンを含めた都市部では、年々ASEAN諸国料理店が増えてきています。
実際にASEAN諸国に訪れたイギリス人の口コミ、若者世代の新しいもの好きということが理由としてあるでしょう。
イギリス人は古いもの、昔から変わらないものが好きな一方で、若い世代を中心に新しいものに挑戦したい人も多いのです。
また、ロンドンにはアジア人を含めた多くの外国人が暮らしています。
世界中の料理を食べられる街の文化が、しっかりと根付き始めているのです。
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