ボンケンコンⅠエリア内のランカー寺院の裏手、ストリート51から東に伸びる路地裏もまた、元々は古い民家が立ち並ぶ一帯でした。
しかし、Bassac Laneの好調を受けてか、ここに新たな “レーン” を作ろうとする動きが自然発生的に起こっているようです。
この路地裏には、2016年~今年2017年にかけ、日本人経営のJapanese tapas bar「型無」、本格寿司割烹「SuShi LaB」、ハンバーグ&カレー「919」が相次いでオープンしており、現在も飲食店の出店準備が進められている物件があります。
飲食店のほか、Bassac Laneに見られるようなお洒落なブティックもオープン。
以前よりこの地には、トリップアドバイザーのプノンペン飲食店ランキング1位をキープするカジュアルフレンチ「Bistro Langka」やホテル・ゲストハウスなどがありましたが、まだ一帯として注目されるほどではありませんでした。
しかし今後、相次ぐ新規出店がさらなる出店を呼び、“レーン”として盛り上がっていく可能性も十分にあると思われます。
現時点では、大通り沿いに比べると家賃が低いのも魅力の一つでしょう。
こちらの路地裏では15坪程度の小ぶりな店舗が多く見られますが、この程度のサイズであれば500~1,000USD未満で賃貸可能な物件もあります。
未だに路地奥には民家がひしめき合っていますが、今後周囲の既存店が盛り上がりを見せるようになると、これらの民家もどんどんと店舗に変わっていくのでしょう。
さらにもう一箇所。
Bassac Laneからも程近いKabkoマーケット脇の路地。
ここに新たなる“レーン”を作りたいと意気込むカンボジア人女性がいます。
Kabkoマーケットは、地元のカンボジア人が食料や日用品を調達するいわゆるローカル市場。
市場の利用客は所得が高い人ばかりではなく、中には物乞いをする貧困層の人々の姿も見られます。
そんな市場横の路地裏で、今年「Backstreet Bar」をオープンしたのがThida Keo、31才。
1年前までは近くのアパートに住み込み、清掃をはじめ大家の手伝いをしていました。
外国人向けの飲食店などは他になく、人がすれ違うのがやっとの細い路地裏にも関わらず、アーティストを招聘して作った外国人受けするような内装、営業努力と口コミにより、「Backstreet Bar」は連日欧米人をはじめとする外国人が集う店になってきています。
隣で開業準備中のホテルオーナーがホテル内にバーをオープン予定であることからも、Thidaはこの地を“Kabko Lane”として盛り上げていきたいと意気込んでいます。
他のレーンの状況を見ても、1つ成功店ができると周囲に店舗が集まってくる可能性は低くありません。
これからプノンペンで出店を考える方にとって、相次ぐ路地裏への出店は見逃せないトレンドの一つと言えるでしょう。
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