イギリス人はパーティーをするのが好きです。
ホームパーティーもしますが、家族で週末のランチ、ディナー、誕生日やアニバーサリーなどには、ちょっと素敵なレストランに出かけます。
日本でもイタリアンやフレンチは人気だと思いますが、イギリスにとって同じヨーロッパの料理というのはより身近。
料理ができる人ならどうやって作るのか分かりますし、イタリアンのパスタやピザを特別な日に選ぶ人は少ないでしょう。
そこで、特別な日にイギリス人が食べたい料理とは?
それがミステリアスな「ちょっと変わった料理」のアジア料理なのです。
アジア料理は、ヨーロッパ諸国の人にとって「どうやって作るか見当もつかない料理」です。
筆者は主婦なのでよく分かるのですが、たまの外食の機会だからこそ、家では作れないようなものを食べたいのです。
それはおそらく万国共通ではないでしょうか。
家では絶対に作れない料理を食べてこそ「お金を払った甲斐があった」と思えるのかもしれません。
「あなた、ベトナム料理って食べたことある?」
「いや、ないね。タイ料理と同じようなものじゃないのかい?」
「それがちょっと違うらしいわよ。今度の結婚記念日に行ってみない?」
「食べてみてもいいね」
会話も少なくなった中年夫婦。
それでも結婚記念日には何か特別なことをしたい。
そんな機会にぴったりなのです。
料理を食べながら「これは何かしら?」という会話にも華が咲きます。
ちょっと変わった料理を食べてみて美味しかったら、イギリス人は必ず友達や近所の人にもおすすめします。
そうした口コミの効果によって、特別な日にASEAN諸国の料理を食べたいと思う人が増えているのです。
日本人に比べると、食事にこだわりのないイギリス人ですが、近年、食への冒険心が芽生えてきています。
「ちょっと変わったものを食べたい」という好奇心が、ASEAN諸国の料理だけでなく、その国の文化や習慣も知りたいという思いに繋がっていると思います。
これからどこまでASEAN諸国料理店の人気が伸びていくのか、楽しみなところです。
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