首都・プノンペンのトゥールトンポンマーケット(通称ロシアンマーケット)付近は、近年開発が盛んに行われており移住者も多いです。
この市場のすぐそばにあるカフェが口コミで話題になっています。
そのカフェの名前は “Norico Cafe”。
今回は現地代表である九島さんにインタビューをしました。
筆者:“Norico Cafe” を開いたきっかけはなんですか?
九島さん:私、ここに来るまでは秋田県で地域おこし協力隊をしていたんですね。
そのときに株式会社「ワンダーマート」社長のたなかのりこさんと出会って、カンボジア出店のお誘いをいただいたんです。
やってみようと思い、途中で協力隊の任期を終了させ、そのままカンボジアで働くことにしました。
それが去年の4月ごろです。
筆者:なぜカンボジアで、しかも「カフェ」という形態で出店することになったのですか?
九島さん:もう日本は飽和状態であると考えていた矢先に、海外に出るチャンスを知人を通していただくことができました。そのときにカンボジアに白羽の矢が立ったのです。
また、なぜカフェという形態にしたのかということですが、私たちはカンボジアに、秋田のものを展示・販売や、それを使った料理や飲み物を食べたり飲んだりできる場所として「アンテナショップ」のようなものをつくりたかったんですね。
さらに、秋田をPRするためには、お店を「人が集まれる場所」にしたかった。
「人が集まれる場所」ってやっぱりカフェだなと思って。
そのため,カフェという形になりました。
今回頼んだのはバナナチョコレート。
カンボジアでバナナチョコってありそうであんまり無いので、とても嬉しかったです。
甘いものは正義。
筆者:お店のコンセプトはなんですか?
九島さん:「ナチュラル」なイメージを意識しています。
なるべく緑を多くしたりして。
ここは「人が落ち着ける場所」でありたいなあと思っています。
インテリアのあちこちに緑が。
店内はプノンペンの雑踏を忘れる静けさ。
筆者:お店イチオシのメニューってなんですか?
九島さん:予約限定にはなってしまうんですけど、きりたんぽなどの秋田の郷土料理ですかね。
ぜひ、日本人のみならず、多くの方々に日本食、特に日本らしい調理方法の「家庭の味」を楽しんでいただきたいと思っています。
また、プノンペンでは新しいデリという形を始めたところです。
筆者:客層はどんな方が多いですか?
九島さん:色んな方が来ます。
特に、上階がアパート・オフィスになっていてそこに住んでいたり働いている方々がよく来てくれます。
日本人は少ないかなあ。
筆者:カフェを経営して苦労したことは何かありますか?
九島さん:今の店舗の前に、プノンペンの別の場所でお店を構えたことがあったのですが、そこはフラットの一階だったんですね。
そのときに偽物の警官にお金をせびられたりしましたね。
しかし、今のところに移ってからは警備員さんもいるし特にトラブルもなくやれています。
筆者:逆にカフェを経営していてよかったなと思うことは何ですか?
九島さん:フレンドリーで温かいカンボジアの人たちと一緒に働けてとてもよかったなと思います。
もはや家族ですね。
大切な仲間を持ちました。
筆者:これからの展望を教えてください。
九島さん:一店舗といわず、ここを拠点にしてチェーン展開をしていきたいです。
カンボジアは陸の中心なので、タイにもベトナムにもバスで簡単に行けてしまいます。
ゆくゆくはそういった国にもお店を出したいなと思っています。
そして、カフェという形態にとらわれず、いろんなカタチで秋田をPRできたらいいですね。
秋田の素晴らしさを伝えるために、カンボジアで活躍する九島さん。
そんな九島さんと素敵なスタッフが営んでいる “Norico Cafe” はとても居心地がよく、午後のカフェタイムにピッタリ。
場所もロシアンマーケットのすぐそばにあるので行きやすいです。
乾季の熱い日差しから逃れたいとき、雨季のジメジメ感から解放されたいとき、ぜひ “Norico Cafe” を訪れてみてください。
アクセス:No.79, St444, Sangkat Toul Tom Pong, Camkarmorn, phnompenh
営業時間:8:00-22:00
定休日:日曜祝日
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