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【インドネシア】成田発着のインドネシア・エアアジアX直行便はビジネスに使えるか?

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2018年5月1日、LCC(格安航空会社)のインドネシア・エアアジアXは成田〜ジャカルタ便の運行を開始した。

インドネシア・エアアジアXといえば、去年は成田〜バリ便を開設させたことで知られている。
これは当初週4便だったが、開設からわずか1ヶ月後に毎日運行となった。
それでも十分に採算が取れる、ということだ。

だが、LCCにこだわらずに見れば成田〜インドネシア直行便は他にもある。
この記事では、インドネシア・エアアジアXの便が日本からの出張者にとってどれほどの利便性があるのかを検証したい。

なお、以下のデータは2018年6月24日現在のものである。
また、時期によって風向きが異なり、到着時間に最大1時間程度の差があるということも承知していただきたい。

成田〜ジャカルタ便

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ここでは話を分かりやすくするため、「インドネシアを数日間視察する予定の日本本社社員」という設定を立てたい。
具体的には、

・現地ではホテルに宿泊している

・社員の自宅は東京23区周辺のベッドタウン(西東京の市町村、神奈川県相模原市、埼玉県朝霞市等)

・日本の自宅から空港までは公共交通機関を利用

という内容だ。

さて、まずはインドネシア・エアアジアXの成田〜ジャカルタ便の時刻を見てみよう。

・成田発11:30〜ジャカルタ着17:20

・ジャカルタ発23:50〜成田着9:10

まずは成田発の便である。時刻は11:30。
チェックインをこれより2時間前に済ませるとしたら、9:30には成田空港にいなくてはならないことになる。

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しかし、住まいが東京23区の近郊であれば電車か空港バスを利用しても十分に間に合う時刻だ。
相模原市、朝霞市といった東京周辺のベッドタウンからは成田空港への直通バスもあり、事故か渋滞さえなければチェックイン時刻までには到着できる。

ただし、ジャカルタから成田へ向かう23:50発の便は少々難がある。
インドネシアのホテルは、その殆どが正午チェックアウトだ。
フライトまではまるまる半日の間が空いてしまう。
この時間をどこで消化するか、という問題は不可避である。
なお、全日空や日航といったレガシーキャリアのジャカルタ発便には、午前6時台のフライトが用意されている。
こちらも数年前までは早朝に対応している公共交通機関が少なかったが、今では『Go-Car』や『Grab』等のオンライン配車サービスが充実するようになった。
また、紙の領収証を発行できるタクシーを利用する場合は、宿泊先のホテルにそれを手配してもらうという方法もある。

成田〜バリ便

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次に、成田〜バリ間のインドネシア・エアアジアXの便を見てみよう。

設定時刻は以下の通りである。

・成田発8:35〜バリ着14:55(月・土除く)

・成田発11:00〜バリ着17:30(月・土)

・バリ発00:55〜成田着9:15(月・土)

・バリ発22:50〜成田着7:20(金・日除く)

バリ発成田着のインドネシア・エアアジアXの便は、金曜日と日曜日を運休日に設定している。
代わりに月曜日、土曜日は夜の2便設定だから、実質は毎日運行と言ってもいいだろう。

この便でネックになるのは、月・土を除く成田発である。
時刻は8:35。東京23区在住の人ですら、フライト待ちの前泊を余儀なくされる可能性のある設定だ。
それを回避するには、11:00に設定されている月・土のフライトを確保する必要がある。

また、バリ発の便はいずれも夜である。
先述のジャカルタ発便と同じ問題が生じる。
この便が人気路線であるのは確かだが、利便性ということに関して言えば同路線のレガシーキャリアに数歩譲る形だ。

季節で変わる利用料金

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LCCをビジネスに利用する上でもうひとつ考慮すべきは、バカンスシーズンである。

日本発の便の場合、8月中旬フライトの便は料金が高くなる。
その場合はレガシーキャリアの格安航空券を予約したほうが結果的に安く上がる。
また、インドネシアは国民の大半がイスラム教徒ということもあり、ラマダン明けは同国民にとってのバカンスシーズンだ。
こちらも日本の8月と同様の現象が起きる。

従って、両国の祝祭日のチェックは欠かせないものになる。
それらを検討した上で、LCCを効率よく利用することをお勧めしたい。

 

 

この記事を書いた人(著者情報)

澤田真一

フリーライター、グラップラー。175センチ88キロ。ASEAN経済、テクノロジー関連情報などを各メディアで執筆。

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