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シンガポール在住日本人ご用達、アットホームな中華料理屋「南北名厨」

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かつて日本で長く飲食店を営んでいた、日本語の流暢な中国出身の夫妻が経営するチャイニーズレストランがシンガポールにあります。お店の名前は「南北名厨(North South Cuisine)」。手ごろな価格、日本人好みの味、深夜まで営業、日本語の流暢な中国出身のオーナーがいつもお店にいて、日本にあるような中華料理店のアットホームな空気を感じられるこの店は、在星日本人の利用が8割に上っています。

ここのオーナーで名物ママの”せっちゃん”(シュエ・フィチンさん)は、10数年日本に在住経験があり、日本語を勉強後、渋谷、道玄坂の焼き鳥店「山家(やまが)」で働いたことが、飲食業へと進むきっかけとなったそう。その後、日本で知り合った中国人の料理人と結婚、夫婦二人三脚で10数年にわたり東京で中華麺の店を経営後、シンガポールに移住し、中華料理店を営んでいます。そんなせっちゃんにお話を伺いました!

なん4

ー日本のどこでお店をやっていたんですか。

東京の学芸大学前でね、中華麺のお店ね。10数年ぐらいね。お店の名前は何だったかな。すっかり忘れちゃった(笑)。海鮮ラーメンとかね、いろいろ10数種類ぐらいの麺を出してました。

今もせっちゃんが大事に持っているのが、山家(やまが)の割りばし
今もせっちゃんが大事に持っているのが、山家(やまが)の割りばし

ー南北名厨では麺に限らず、様々な中華料理を提供しているんですね。

メニューは100種類以上で、お客さんのリクエストにもこたえています。夫は何でも作れるからね。日本人に人気のメニューは、パリパリの羽根つきの焼餃子、小龍包、豆苗のニンニク炒め、チンジャオロース、酢豚、エビチリ。一方、シンガポール人には、豚肉のスペアリブや、小麦粉の白い蒸しパンに蒸した豚肉を挟んで食べる料理が人気です。あと中華風のフィッシュヘッドカレーもね。

ー日本人とシンガポール人で、味の好みは違いますか。

日本人は、濃い目の味付けを好みます。お酒を飲むからというのもあるでしょうね。シンガポール人は、油、調味料、塩も少なめの、薄めの味を好みます。こっちの人は日本人と違って食事をしながらお酒を飲む人があんまりいない。

ー最初から日本人のお客さんが多かったのですか。

いえ、全然ね。最初はローカルのお客さんばかりだったけど、開店から1年少し経った頃に、在星日本人向けの日本語フリーペーパーで紹介してもらってから、日本人のお客さんが一気に増えました。

ー1日何人ぐらい来店しますか。

昼は80人ぐらい。夜は50〜60人ぐらいね。この他に夜は、この界隈のKTV(カラオケテレビ、日本でいうクラブやキャバクラのような業態)から注文が入ります。お店から10分圏内のお店に配達しています。常時、15店舗と取引しています。地道に出前用のメニューを配布して、取引先を増やしていきました。お昼は、ほとんどシンガポール人。シンガポールのサラリーマンがランチしにきます。うちはランチセットが5.5シンガポールドルと安いからね。夜は日本人がほとんど。

ー全体の来店客数からいうと。

在住している他の外国人もくるけど、日本人8割、シンガポール人2割という感じ。平均単価は25〜30シンガポールドルぐらいですね。

なん1
この記事を書いた人(著者情報)

suzumaru

マレーシアとシンガポール、たまに日本を行ったり来たり。

街をウロウロするのが好きですが、すぐに迷ってしまいます。「無計画」「無駄」「回り道」で発見したできごとをレポートしてまいります。

 

 

 

 

 

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