世界中どの国でも、街を歩けば目にする機会の多いカフェやコーヒーショップ。
ほんのりとした苦みが魅力のコーヒーは、世界中で人気の嗜好品だと言えるでしょう。
日本ではあまり知られてはいませんが、実はインドネシアはコーヒーの名産地として有名です。
多くの人にとって「コーヒーの名産地」と聞いてまず思い浮かぶのが、ブラジルやグアテマラなどの中南米、あるいはアフリカの国々ではないでしょうか。
確かに中南米やアフリカの国々はコーヒーの産地として知られていますが、実は東南アジアに属するインドネシアも世界有数のコーヒーの名産地として有名です。
首都ジャカルタや観光地バリ島を訪れた人は、あまりのカフェの多さにきっと驚くでしょう。
このカフェ文化がインドネシアに根付いたのは、オランダ植民地時代までさかのぼります。
インドネシアからオランダへコーヒー豆を輸出するため、ジャワ島でコーヒーの栽培が盛んになりました。
2019年時点で、インドネシアでのコーヒー豆生産量は世界第4位(出典:GLOBAL NOTE「世界のコーヒー豆 生産量 国別ランキング・推移」2017年)。
高級豆と言われる品種も多く、生産量だけでなく品質の面においてもインドネシアはコーヒー大国と言えるでしょう。
誰しも一度は名前を聞いたことがあるであろう、有名なインドネシアのコーヒーを3つ紹介します。
1.ルアックコーヒー
ルアックコーヒー最大の特徴は、コーヒー豆を食べた野生のジャコウネコの糞から豆を採取し、加工したものという点が挙げられるでしょう。
コーヒー豆を好むジャコウネコは良質な豆だけを選んで食べると言われていて、その糞から採れる豆もまた高品質です。
豆は体内で発酵し、酵素の働きにより上品で独特の香りを生み出すそうです。
そのため希少性が高く、高額で取り引きされます。
日本でルアックコーヒーを購入する場合100gで7,000円~1万円ほどですが、現地インドネシアではその半額以下の価格で購入が可能です。
2.トラジャコーヒー
日本のカフェや喫茶店でもよく目にするトラジャコーヒーは、インドネシアのスラウェシ島のトラジャ地方で栽培されたコーヒー豆からできています。
ほどよい酸味と上質な香りから、オランダ植民地時代は貴族に親しまれていました。
戦争の影響で一時生産がストップしたため「幻のコーヒー」と呼ばれた過去があり、その豆の復活に尽力したのが日本のコーヒーメーカー「キーコーヒー」です。
今でも世界各国の愛好家から求め続けられています。
3.マンデリンコーヒー
日本でも有名なマンデリンコーヒーは、インドネシアのスマトラ島で栽培されています。
スマトラ島に住むマンデリン族が栽培を担っていたことが、このコーヒーの名前の由来です。
マンデリンコーヒーは通常のコーヒーよりも苦みが強いため、カフェオレやカフェラテのようにミルクとよく合います。
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