※2021年8月15日時点の情報です。
新型コロナウイルス第4波の感染に歯止めがかからず、依然として収束の兆しがみえないホーチミン市。
市中感染が継続していることから、3度目の社会的隔離措置(事実上のロックダウン)の延長が発表されました。
本記事では、適用される規定内容のポイントと、現在のホーチミン市内の様子をお伝えします。
外国人が多く住んでいる2区エリア。
この通りは、普段は出店が出ていますが、現在は閑散としています。
ベトナムでは、4月下旬から新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。
ホーチミン市における1日当たりの新規感染者数は、7月1日時点で464人であったものが、現在は約4000人とわずか1カ月半で10倍近くまで増え、累計感染者数は14万人を超えています。
社会的隔離措置適用後も増え続けている状況です。
市内の要所要所でPCR検査や抗原迅速検査を実施し、結果をもとに感染者の行動履歴を追跡していますが、感染経路不明の症例が多く、今後も感染拡大が懸念されています。
このような背景から、今回の社会的隔離措置延長が決定されました。
道端でも検査が行われており、防護服に身を包んだ医療従事者の方々を頻繁に見かけます。
8月16日~9月15日までの1ヶ月間です。
第4波における社会的隔離措置は7月9日から適用されていますが、今回で3度目の延長となりました。
社会的隔離措置の主な内容は下記の通りです。
【外出・行動】
・不要不急の外出は自粛する
・人と人との間隔は2m以上あける
・職場、病院、学校以外の公共の場に2人を超えて集まらない
・緊急とされない生産や経営活動、建設作業の一時停止
【交通】
・必要な場合を除き、公共交通機関の利用停止
・配車アプリによるタクシーや二輪車での旅客輸送サービスの停止
・個人車両の走行を最大限制限
【飲食】
・店内飲食禁止
・持ち帰りおよびデリバリーのサービス停止
※公共の場でのマスク着用やソーシャルディスタンス、不要不急の外出自粛などに違反した場合、100万~300万ドン(約4,800~1万4,400円)の罰金を科す可能性があると規定。
※医療、医薬品、食料品、病院・隔離施設などへの食事提供、電気、水道、ガス、郵便、通信、公共衛生、必需品輸送、国庫、葬儀サービスなど、必要不可欠な分野の企業のみに営業の継続は許可される。
併せて、18時~6時の外出自粛要請が出ており、7月以降は対策が強化され、人と人・世帯と世帯などソーシャルディスタンスの厳守が求められています。
社会的隔離措置の適用が発表され、どこよりも打撃を受けているのは外食産業かもしれません。
7月9日からは、これまでの店内飲食の禁止に加え、テイクアウトとデリバリーも禁じられたためです。
昨年も社会的隔離措置が講じられましたが、テイクアウトやデリバリーは禁止されていなかったため、それぞれのお店で工夫を凝らして営業を続けていました。
しかし、今回は規制が厳しく、営業そのものができない現状です。
一部の店舗では、自宅で作れる料理セットやレトルト商品を開発し、スーパーやコンビニで販売しています。
今後も続くと予想される自炊生活においては、そういった需要が増えてくるのかもしれません。
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