赤道にも近い熱帯の国マレーシア。
ペナン島やランカウイ島などのアイランドリゾートやビーチは海外から訪れる観光客にとっても定番の人気スポットだ。
そして主にローカルだけが訪れるいわば「地元民のリゾート」スポットも存在する。
クラン川の河口にあるポート・クラン(Port Klan)はマラッカ海峡に面した工業港である。
そのため確かに「海」ではあるが、工場や倉庫が点在し、ダンプカーが行き交っている。
マレーシアの首都クアラルンプールからは西へ約50km、車だと1時間ほどの距離にある。
正直なところリゾートとはほど遠い雰囲気の中、ローカルの人々が遊びに行くビーチがひっそりと存在する。
マレーシア語で「美しい島」という意味を持つインダ島(プラウ・インダPlau Indah)。
ポート・クランに浮かぶ4つの島の一つで、マレー半島と橋でつながっている。
ローカルの人々の生活の場でもあると同時にすぐそばに工業地帯が広がる。
正直こんなところにビーチリゾートなるものがあるのだろうかという雰囲気が漂っている。
舗装されていない道をナビを頼りに進むと突如として現れるのがビーチリゾートのゲート。
囲いがしてあるものの、施設名などが書かれた看板などは見当たらない。
私たちが一般に思うリゾートと比べると、シンプルすぎて拍子抜けする。
晴天の土曜日の昼下がりにもかかわらず、駐車場もガラガラだ。
この時間帯にショッピングモールに行けば、停める場所を見つけるのにも一苦労だというのに。
ややくたびれたバナーには、
「ようこそビーチへ アングラー・リゾート」の文字。
リゾートというだけに入場料をとるのだが、大人RM3(約77円)。
キャンプサイトの利用はRM15(約389円)。
どこか懐かしさを感じる佇まいの売店では、マレーシアでよく飲まれるテー・タリック(コンデンスミルク入りマレー風紅茶)があった。
余談だが、これでもかというぐらい甘い飲み物である。
奥に見える建物は更衣室とトイレ。
ローカル様式であったが、トイレは思ったよりも清潔だった。
(筆者は女性なので男性の方の事情は伺い知れないが……)
リゾート内に入るとすぐ目の前にマラッカ海峡、その対岸はインドネシア。
このまま砂浜が波打ち際まで続いていると思いきや、消波堤がわりの石が積んである。
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