立場が変わると見方にも変化が

ー　共同出資という形態で出店された理由とは？
ローカルと法人登記をすると、登記手数料が抑えられることはもちろんのこと、経験上、何か問題が起きた場合も丸く収まることがあると知っていたからです。日本人だけだと工事や食材で数倍の見積もりを提示されることがあるので、その時はローカルに交渉してもらうことがあります。

ー　初めての「経営者」という立場での海外出店。いかがですか？
大変ですね。現在オープンして1年と半年あまりが経過したのですが、7人ほどいたスタッフが3人にまで減少してしまった時期がありました。当社が求めている人材と実際のスタッフに考え方の相違があることが原因と思い、社内統制、スタッフ教育の部分を見直すきっかけとなりました。

ー　そんな出来事があったのですね。具体的にどのような見直しをされたのですか？
弊社の求めている人材像を明確にしました。当社に入ったら「成長ができ、それに準じた給与が手に入れられる」と打ち出したことで、求めている人材と入社するスタッフの考え方の相違がなくなったように思います。

ー　海外出店を検討している方にアドバイスをお願いします。
まずは「知ること、体験すること」が大切です。自分で現地に行き、住み、働くことで初めて見えてくるものがたくさんあります。ローカルと知り合いになり、ともに働くことで「リアル」を知ることにもつながります。

達磨食堂の今後の展開・目標とは

ー　今後の出店予定を教えてください。
2019年12月にマレーシアに「麺や達磨」がオープン予定です。フランチャイズ（以下、FC）形態での出店なので一種の挑戦でもあります。

ー　達磨食堂の目標・夢を教えてください。
経営をするようになって、お客様やスタッフ、業者など周囲の皆様に助けていただいているおかげで、お店の運営ができていると実感しています。そのため、感謝の気持ちを、さまざまな形で「みんなに還元していくこと」が夢ですね。お客様には「安くておいしい料理」、スタッフには「成長とそれに応じた給与」を提供していきたいです。上記のFC形態が確立していったら、社内独立としてスタッフが店舗展開をするスキームの構築もしたいと考えています。

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