― 麺屋武蔵といえば、ダブルネーム制を用いており店舗ごとに異なる味が楽しめることで人気を博しています。
こちらも現場に任せるというところから始まっています。麺屋武蔵ブランドの基本レシピを習得した上で、ダブルネーム制だからできる各店の個性を発揮するためにコンセプト決めを含め、全てを各店舗の店⻑に⼀任しています。もともと私は、ラーメンの商売的側⾯に魅⼒を感じてラーメン屋を志したため、味を統⼀することではなくお客様に喜んでもらうことを優先しています。
海外でも同様で、現地のニーズに合った味付けをパートナー様にお任せしています。パートナー様からご要望をいただけば、⽇本で1ヶ⽉程研修を⾏うこともありますが、当社から事細かに指導することはありません。
⾷材も現地で全て調達していただいています。⽇本にいては理解できない現地の⽂化などもありますし、お客様が求めていることであれば積極的に対応していきたいと思っています。
― 国内外問わず「現場の声」を重視して店舗運営をなさっているのですね。
はい、私からは売り上げ・客数を⾒て店⻑に指摘することはあります。売り上げと客数というのはお客様からの評価だと考えています。「麺屋武蔵」を存続させていくためにも重要です。特に、当社は海外でライセンス展開をしているため、ライセンス料をいただいています。
パートナー様とともに運営を⾏っていることを忘れず、⼀緒にブランドを海外に広めていくという気持ちでいないと現地とのすれ違いが⽣じ、経営が上⼿くいかなくなります。
― 矢都木社長がパートナー様を選ばれる上で気を付けていることを教えてください。
飲⾷業の運営経験がある現地の会社ということはポイントだと思っています。現地での飲⾷経験がある企業は、店舗を存続するためのさまざまなノウハウをお持ちですので、安⼼してお願いすることができます。
また、⽇本と海外でノウハウを共有するためにも、海外との⼈材交流は積極的に⾏っています。社員教育の⼀環として、希望者には海外店舗研修制度を設けており、毎年中国やウクライナをはじめ、海外店舗からも日本の店舗に研修のために来てくれています。海外はショッピングモール内の店舗が多数で、⽇本にはないランチセットの販売を⾏っていたり、オペレーションが異なる点が多数あったりして毎回勉強させてもらっていますし、刺激にもなっています。
また、学⽣時代に⽇本の店舗で働いていた中国⼈スタッフが、中国の武蔵に就職をしています。現在、学⽣ビザやワーキングホリデーで来⽇し、武蔵でアルバイトをしているスタッフが、⾃国のライセンス店舗で働いてくれたら素敵ですよね。
― 現在、海外7ヶ国に出店されています。撤退した国もあるとのことですが、そちらへの再チャレンジも含めて、今後進出したい国を教えてください。
ヨーロッパには興味があります。しかし、パートナー様がいてくださってこその海外事業ですので、お声が掛かるように⽇本の武蔵が輝き続けていなくてはいけないと思っています。
― 最後に今後の展開、夢についてお聞かせください。
国内事業では都内に展開しているにも関わらず、全国の⼈が知っているラーメン屋にしたいので、ブランド⼒をどこまで⾼められるかが課題です。その⼿段の1つがコラボレーション商品ですので、今後も積極的に⾰新的なことをしていきたいです。
また、業界のスタンダードを作ることができるような企業になりたいです。「⾰新的で上質」という武蔵の信念に基づき⾏動し、スタンダードを作り、ラーメン年表に多くの名を刻む企業になることが夢です。
真似するより真似されるラーメン屋になるため、これからも常にラーメン界をリードできる存在であり続けたいです。
店舗名 | 麺屋武蔵 VIVOCITY店 |
---|---|
業態 | ラーメン店 |
店舗住所 | 1 Harbourfront Walk #01-104 Singapore 098585 |
電話番号 | 6376 9519 |
営業時間 | 11:30~21:45 |
URL | http://menya634.co.jp/ |
MAP | |
備考 | 他店舗 国内 26店舗 海外 シンガポール 10店舗 インドネシア ウクライナ 6店舗 アメリカ 香港 台湾 中国 (2020年11月時点) |
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