ー 現在海外に25店舗構えていらっしゃる井上社長ですが、海外出店で譲れないものはありますか?
合弁会社を設立して海外出店をする際は、現地企業と出資比率を50%ずつにして月日が経過しても変更しないことです。
店舗を運営していると、時には赤字が続き資金が減ってきてしまい、やむを得ず資本金の比率を下げてしまうということは間々あります。海外では、「比率を下げたことにより、会社を乗っ取られてしまった、または騙された」というような話を耳にすることがあります。そのような被害にあわないためにも、「梅光軒としてのプライド」を持って海外出店をしています。
また、どれだけ店舗が増えても当社が旭川に育ててもらったという根本は忘れずに、旭川ラーメンを提供していくという想いは譲れません。
ー 海外に出店し続ける理由とは?
「日本食の海外での可能性」を感じているからですね。今や、ラーメンは世界に名だたる日本食の代表です。起源の中国ですら、日本のラーメンは大人気です。まだまだこの人気が衰えることはないと考えています。
また、日本では1杯のラーメンの売価が1人の人件費と変わらないです。これでは店舗運営において大切なFLRコスト(飲食店で利益を出せるかの1つの指標とされている原材料費、人件費、家賃のこと)を抑えることができませんし、経営している側も楽しくありませんよね。しかし海外ではラーメン店の件数が少ないことや、ユネスコの無形文化遺産に登録された「日本食」というブランド力などから1杯のラーメンに付加価値を生み出すことができます。進出国によっては、日本より人件費を抑えることが可能なので、結果としてFLRコストを抑えることもできます。
ー 海外進出を考えていらっしゃる方へのアドバイスをお願いします。
海外出店には未来しかありません。世界各国でラーメンは人気を集めていて、高いブランド力を誇ります。海外店舗では日本以上に、ラーメンを食べに来てくれたたくさんのお客様の笑顔を見ることができます。日本が誇る外食産業を広めていると実感できる瞬間です。
しかし、進出する際にはしっかりと「失ってもいい資金の範囲」を決め、超えてしまった場合は速やかに撤退すること、そしてまたお金が溜まったら進出するというループにしましょう。
ー 今後の展開予定を教えてください。
2021年にはニューヨークのタイムズスクエアとロサンゼルスに出店予定があります。
また、「108抹茶茶寮」という別ブランドになりますが、2020年に新宿とマレーシアのクアラルンプールへの出店が決定しております。
ー 今後の夢、展望を伺えますか?
当社は「食を通じて人と世界を繋いでいこう」というビジョンを掲げております。今後も勇気を持って出店を続けていきながら、日本食の素晴らしさを伝える企業として邁進していきます。
店舗名 | 梅光軒 ベトナム店 |
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業態 | ラーメン |
店舗住所 | Takashimaya B2 92-94 Nam Ky Ward, Dist.1 HCMC |
電話番号 | +84-8-3821-1565 |
営業時間 | 9:00〜21:30(L.O.21:00) |
定休日 | ホーチミン高島屋に準ずる |
URL | http://www.baikohken.com/ |
MAP | |
備考 | 他店舗 国内17店舗 海外 シンガポール10店舗 タイ3店舗 香港4店舗 中国1店舗 台湾5店舗 ハワイ1店舗(計25店舗) ※他ブランドを含む |
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