海外展開のポイントは「現地で受ける味を提供すること」

ー　国内で不動の人気を誇る「金色不如帰」ですが、海外にはどのような経緯で出店することになったのですか？
もともとブランドとして世界に名を広げたいという想いはあったので、複数の飲食店経営者と、カナダ・トロントへ視察しに行きました。そこでパートナーと出会い、2017年12月に「金色不如帰」初の海外店舗をカナダにオープン。2018年6月にはシンガポール、翌年12月には香港に出店しました。

ー　約3年で3ヶ国も展開されているのですね！
そうですね、特にシンガポールは初出店から現在までのおよそ1年半で8店舗にまで拡大しています。シンガポールは、カナダ視察の際に出会った飲食店仲間から紹介してもらったパートナーと組んでいるのですが、物件情報など現地の情報に精通していること、資金力なども含め、現地パートナーの力の重要性を実感しています。
また、通常はオープン前に現地を訪れ、2週間～1ヶ月ほど滞在します。現地の食材とローカルの方の舌を知るところからスタートし、受け入れられる味を開発するためです。パートナーとも相談しながら数種類のラーメンを試作し、その中から選ばれたメニューが店頭に並ぶ形です。現地の人に好まれるラーメンを提供したいため、日本と同じ味を押しつけることはしません。あくまで、現地の人が好む味を、その土地ならではの食材で作ります。関東と関西の出汁が異なるように、各国でも地域によって好みの味は微妙に違います。そのため、店舗によって異なるラーメンを提供しています。

「金色不如帰」今後の展望・夢とは

ー　今後の出店予定・出店したい国を教えてください。
新型コロナウイルスの流行前にアジア数ヶ国に出店する計画があったのですが、白紙になってしまったので、またチャレンジしたいですね。アメリカにも進出したいです。

ー　最後に、夢を教えてください！
「世界中においしいラーメンを広めること」です。
現地の人の舌を知り、人種による味覚の違いを理解したいです。どこの国に行ってもその国独自の新しい味を作り続けます。

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