初めての海外出店での学び

ー　初めてのシンガポール出店はいかがでしたか？
2018年7月21日にシンガポールに初出店し、順調に2店舗目の出店にも至ったのですが、売上が伸び悩んでいました。立地があまり良くなかったこと、商品のラインアップが微妙など、さまざまな原因が見受けられました。そこで、思い切って2店舗ともクローズし、2019年7月6日に新たに「ENISHI DanDan Noodles restaurant」をオープンしました。

ー　新店舗は以前の店舗と、どのような点が変わったのでしょうか？
観光地として人気の高いタンジョンパガーに位置する「International Plaza」という商業施設内にオープンしたのが、大きなポイントです。また、内装はオープンキッチンの前に座れるカウンター席を採用しました。目の前で調理する様子が見え、カウンターに座ってラーメンを食べるという行為は、ローカルにとってとても日本的な印象です。立地の改善と、日本のテイストを演出する内装にすることで、ローカルからの支持を集めることに成功しました。

ー　その他にメニューの変更も行われたのだとか。
そうですね。日本ならではの味を出すことにこだわりました。煮干しや北海道産こんぶなど7種類の具材を1日かけて水出ししてから1時間煮出すことで、うま味を凝縮したスープになります。魚介の出汁が効いたスープは、とても日本的な味わいですよね。そこに、全粒粉のモチモチ麺、鴨・豚バラチャーシューをトッピングした「Japanese DASHI noodle」というラーメンを提供しています。お客様満足度のアンケートでも高評価をいただいています！

ー　ローカルから高評価の現在と、2店舗クローズという明暗どちらも経験された島田社長ですが、海外展開において大切なことはどのようなことだと感じていらっしゃいますか？
「パートナー様と目線を合わせること」ですね。お金儲けのためではなく、資金力があり、お客様のためという「ミッション・ビジョンが合致」しないと同じ方向で歩んでいくことができない場合があります。

「ENISHI DanDan Noodles restaurant」の夢・ビジョンとは

ー　今後の出店予定・出店したい国を教えてください。
2020年には国内に3店舗の出店が決定しています。5回以上現地調査に行っているインドネシア・ジャカルタには近いうちに進出しようと考えています。
また、シンガポールは3年以内に2店舗増やして、計3店舗にしたいですね。

ー　新たに挑戦したいことはありますか？
私は「WAGYUMAFIA」でヒントをもらって悩みを解決したため、自分のように困っている実業家を助けたいです。そのため、「WAGYUMAFIA」のような、実業家同士の交流の場となるイベントを開催できるお店を運営したいです。自分で運営すれば、私がお店に立つこともできますので。

ー　最後に夢を教えてください！
「人の役に立つお店を作ること」です。店舗が増え、業績が伸び、お客様やスタッフ、みんなにハッピーが連鎖することが夢ですね。

※1シンガポールドル＝80.22円で計算

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