1 海外出店について
ー 現在の海外店舗について教えてください!
ドイツ・シンガポール・タイ・中国(4店舗)・ベトナム・カンボジア・マレーシアに店舗があります。(オランダは開業プロデュースの実績があり、今では3店舗出店しています)
ー 初めての海外出店はいかがでしたか?
2016年1月、初海外店舗をシンガポールにフランチャイズ(以下FC)形態でオープンしました。
当初は、タイからの食材が届かず苦労しました。しかし、多くの方の協力を得てオープンにこぎつけることができました。
そのような苦労を経て、店前に並ぶ現地のお客様の行列を見た時、大変嬉しかったことを今でも覚えています。
ー 予想外の出来事はありましたか?
海外出店について勉強していましたし、先に進出されている先輩方の話もたくさん聞いていたので、イメージと違うことはそれほどありませんでした。
それでも内装費や食材を含めて想像以上にコストはかかりましたね。
2 海外で大切なこととは
ー 海外展開における最重要ポイントとは?
やはり商標はとても大事ですね。
先に現地の会社が商標登録をしてしまい、トラブルになったケースをよく耳にします。武一は、FCで海外展開をしているので、当然商標登録を行っています。
ー 海外出店の好きなところ・魅力はございますか?
海外出店の魅力は、現地の仲間が増えることや、その地域の人たちに我々のラーメンを食べてもらうことです。
また、日本の「本物のラーメンの美味しさ。」を海外の人々にお伝えしていくことに使命感を持って取り組んでおります。そうしてお伝えした日本のラーメンが、現地で更に進化した形で浸透していくようお手伝いすることも大きなモチベーションとなっております。
ー 今後出店予定の方に向け、出店の際の注意点を教えてください!
パートナーと場所の2点は重要ですね。
多くの国では現地の企業と合弁会社を設立しなくてはなりません。「ヒト・モノ・カネ」に影響しますのでパートナー選びは大切です。
また、物件探しや会社設立などを支援してくれる、出店サポート会社選びもとても重要になってきます。
海外と日本では商習慣が異なることもあり、「日本とは違う。」ということを意識して取り組まないといけません。我々はそのようなリスクを抑えるため日本企業と組むようにしています。
3 日本と海外の違い
ー 飲食店に対する”イメージ”の違いってありますか?
日本だと、ラーメンチェーン店ってこだわりが薄いようなマイナスイメージがありますよね?
でも、海外は日本とは反対で、「日本にこれだけ出店しています!」という実績が重視されるため、武一ではフランチャイズ契約での出店を進めています。
ー 料理の面でも海外特有のものがあるとお伺いしましたが・・
ローカルのお客様は「日本人が運営している日本料理屋」というイメージ像を持ってご来店されます。
そのため、専門性は重要ですが、日本料理をある程度網羅して提供していないとお客様のイメージとの相違が発生するという事態になりかねないのです。
ー 味の面での違いはありましたか?
日本人の味覚は基本的にソルティー(塩辛いもの好き)であると言われているので、海外店舗では全体的に少し薄めの味付けで提供し、テーブルに置いてあるタレで微調整をしていただいています。
ー 見た目の面での違いもあるんですよね?
そうですね。
中国の方はあふれんばかりのトッピングが乗った派手なラーメンが好きですし、ASEAN全体でみても、内装等、日本のラーメン屋より豪華な方が好まれるような気がします。日本食が高級料理として認知されていることも要因の一つかもしれませんね。
4 世界中の人に食べてもらうために
ー 社長が思うテイクユーの一番の強みは何ですか?
鶏白湯ラーメンとして、日本で最大手のブランドであることですね。
海外では実績が重視されるので、インパクトがあると思います。
また、豚を使っていないので、宗教的に幅が広いこと、鶏には健康的なイメージがあること、前職でASEAN地域の担当をやっていたので海外経験があり、幅広く海外を知っていることの3点も強みになっていると考えています。
ー 今後の展開について教えてください!!
”世界中の人に美味しい鶏白湯ラーメンを食べてもらいたい”というテイクユーの経営理念のもと、日本だけに留まらず、様々な挑戦をしていきます。
今春、ヨーロッパにスープを作るための提携工場が建設されるということもあり、スープを卸したり、進出のお手伝いをしたりと様々な方向でヨーロッパでも店舗展開をしていきたいと考えています!
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