お店の個性を前面に押し出すことが成功の秘訣

ー　大きな影響があったということですね。
旅行者や駐在者がいなくなったので、店内売上は下がりました。2020年の売上を平均すると前年比70%ほどでしたね。ただ、12月は新型コロナ禍のクリスマスを自宅で過ごす方が多かったということもあり、家庭用の焼肉セットの売れ行きが好調で、前年同月比105%となりました。ベトナムは旧正月前だと客足が落ちるのですが、当店はあまり影響を受けなかったですね。

ー　海外進出を検討している飲食店経営者様にアドバイスをお願いします！
お店の個性を前面に押し出すことが大切だと思います。新型コロナが収束しても飲み歩きの需要が戻るとは限りません。複数言語でメニュー作成をするなど分かりやすくアプローチをして、日本人だけではなくローカルもターゲットに据え、リピーターとなってもらう方法を考えて進出することが大切だと思います。

吉田氏の夢・展望とは

ー　現在運営されている店舗についてお伺いしたいです。
前述した通り、「京いち おばんざいとやきとり」「焼肉 響」の2店舗を運営しています。ドミナントで出店しているので、スタッフがシフトのヘルプに行くことができたり、食材の移動が可能だったり、便利な部分が多々あります。

ー　今後の展開を教えてください。
レストラン関係の方をはじめ、当店の精肉を販売してほしいというお声を多数いただいているので、3月あたりからBtoBの卸売を検討しています。また、いずれはフランチャイズで店舗を増やそうと思っているので、各店舗への卸しなども行いたいです。ベトナムで購入できる肉は量が多く、傷んで捨ててしまうケースが頻繁に起こるので、必要な部位だけお届できる形を構想しています。

ー　夢は何ですか？
卸しなどを通じて、飲食店にご来店いただくのではなく、直接ご家庭に当店の肉を届けることができるプラットフォームを作っていきたいです。

※1ベトナムドン＝0.0046円で換算

店舗情報