ー 次はドバイですか!?展開がとても早い印象です。
現地に渡ったはいいものの、ドバイでは激動の毎日でした。私が赴任する以前に4人ほど日本人がいたようなのですが、そろいもそろって1週間以内にいなくなったというのです。私を含む外国人スタッフはいなくならないようにと、投資家にパスポートを没収されていました。領事館や労働組合に状況を説明し、パスポートを取り戻せないか相談したのですが、どうにもならず……。さらに、渡航からオープンまで約2ヶ月あったのですが、その間は1円も給与が支払われなくきつかったです。
ー 日本では想像できないようなことの連続ですね。
お店で提供するメニューも日本とは異なりました。ドバイの店舗はモール付近のフードコートに出店したため、集客できるように価格を抑えて、ラーメンだけでなくたこやきなども提供するように言われました。ラーメン店なのに居酒屋のようなスタイルであること、イスラム教徒が多い国なので豚を使わずにメニューを構成することも初めての経験でした。
ー まさに海外出店は予期せぬ出来事の連続ですね。海外進出を検討している飲食店オーナーにアドバイスをいただけますか?
海外での成功の秘訣は「工夫を重ねる」ことだと思います。例えば、私が2013年にアメリカで店舗の立ち上げを行った際は「ゆで麺機」の入手が困難だったため、揚げ物用のフライヤーにお湯を入れて代用していました。食材も日本と同様のものが全て手に入るわけではないですし、メニューも同じままではローカルに受け入れられません。全ての面でアレンジすることが必要です。
ー 現在の店舗について教えてください。
国内には富山に「麺屋ひろまる」が2店舗、海外は、プロデュース店舗としてアメリカ・ラスベガス、ドバイ、フィリピンに1店舗ずつ計3店舗あります。フィリピンの店舗は、ドバイで一緒に働いていたフィリピン人スタッフが母国で出店しました。同店ではラーメンだけでなく、たこ焼きなども販売しています。
ー 今後の展開を教えてください。
新型コロナウイルスの影響で海外渡航はできていませんが、国内店舗の売上は前年同月比150~200%と好調です。メニューに当ブランドの歴史を記載したことで多くのお客様がリピーターになってくれたり、旅行ができなくなったため、地元でお金を使う方が増えたりしたことなどが要因かと考えております。国内店舗は順調なので、人材が育ったらもう1店舗構えたいです。
また、「麺屋ひろまる」ブランドは多種類のラーメンを扱っていますが、フランチャイズなどで展開しやすいようにスープのベースを1種類に絞った業態を開発予定です。
ー 最後に夢は何ですか?
前述した通り、新業態開発をして着実に展開をしていくことです。また、フィリピンの店舗ではラーメンもたこ焼きも好評です。たこ焼きが人気の日本食として受け入れられているため、そちらの業態のフィリピン国内での展開も考えていきたいです。
店舗名 | 麺屋ひろまる フィリピン店 |
---|---|
業態 | ラーメン店 |
店舗住所 | Black 31-A Lot 6 Brookside Lane Brgy San Francisco General Trias, Cavite City |
電話番号 | +639391786984 |
営業時間 | 16:00~20:00 |
URL | https://www.facebook.com/hiromaruu/ |
MAP | |
備考 | 他店舗 国内 2店舗 国外 アメリカ 1店舗 ドバイ 1店舗 ※プロデュース店舗、他ブランド含む |
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